劇場公開日 1988年8月13日

「ポリスストーリー1に優るとも劣らず」九龍の眼 タンバラライさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ポリスストーリー1に優るとも劣らず

2024年3月6日
PCから投稿

ジャッキーチェンの映画を見ていて いつも驚かされるのは脚本家 エドワード・タンのアイデア 力だ。 ストーリー 全体が多少 辻褄が合ってなくても、細かいところがおかしくてもアイディアの面白さ でカバーしてしまう。・・というのが彼の手法だ。とにかく面白いシーンをたくさん入れるという考え方・・私はそれが好きだ。 また、 クライマックスが2つあるところがこの作品のいいところ。その 最初のクライマックスの方で使われているアイディアが実に冴えている。その窮地どうやって脱出するのかというサスペンスは最高だった。脱出の仕方も説得力があった。その後にさらにもう一つのクライマックスが来て存分に 盛り上がった。 手紙を読むシーンも面白い。こういうところのアイデアも効いていて作品を輝かせていた。アクションあり 男のこだわりあり、恋いあり、ギャグありで とても良かった。彼女とのすれ違いのドラマと 犯人追跡のドラマが実にうまく リンクしていた。 エドワード・タンはオリジナル脚本家として映画史の10本指に入るんでないだろうか? ラストの炎の部分は黒澤明の乱を見て ヒントにしたのかな・・とっても美しい炎だった。 あのシーン 、下から炎を見上げるととっても綺麗なんだよね。部屋の壁いっぱいに炎が広がって・・ 映画 ファンよ、 映画はプロジェクターで見よ。でないともったいないぞ。

タンバラライ