ボビー・フィッシャーを探してのレビュー・感想・評価
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面白い
僕が観たチェスを題材にした映画で一番見やすくて
面白かった。
チェスを知らなくても楽しめるし、
教育という観点からも面白かった。
子どもの才能をうまく伸ばしてあげながら、
だけど親の夢と子どもの夢を一緒にせず
閉じ込めてはならない。
子どもを持つ親として勉強にもなりました。
子どもにチェスの才能があると分かって、
先生も付けるのだけど、
主人公が好きなチェスは公園でのアウトローたちとの
スピードチェスと言うのも良かったし、
ラストは先生の存在が決して悪ではないと言うところも
素晴らしかった。
雨の中子どもが負けてなぜ負けたのか?
と叱りつける父親の姿と、
息子がテストで悪い点を取った時の自分が重なって
自己嫌悪になりました。
子どもの教育は難しいし正解は無いと思うけど、
やはり子どもの笑顔が一番大丈夫だよな。
主人公はジョシュ・ウェイツキン
2021年7月23日
映画 #ボビー・フィッシャーを探して (1993年米)鑑賞
ボビー・フィッシャーは実在の天才的チェスプレイヤー
冷戦下で、チェスのチャンピオンをソ連が独占していたところを破ったので、アメリカの英雄と言われたそう
奇行で有名で、晩年一時期は日本女性と一緒に暮らしてたそう
【”勝利に拘り過ぎるより、大切な事が人生には沢山ある。” 我が子に過大な期待を掛け過ぎる事を戒める作品でもある。】
ー 今作の主人公は、幼きチェスの天才、ジョシュ・ウェイツキン(実在の人物だそうである。)であるが、チェスのルールを知らなくても、十二分に面白く、且つ後半は特に子供を持つ方にとっては琴線に触れる作品であると思います。ー
◆ボビー・フィッシャーとは、アメリカ人で初のチェス世界チャンピオンになった方だそうである。
が、その数々の奇行、失踪でも有名な方だそうである。
全て伝文記載なのは、今作の原作本ジョシュ・ウェイツキンの父親フレッド・ウェイツキンの今作と同名の本を読んだからである・・。
<Caution 以下、ネタバレあります>
■今作の素晴らしき点
1.ジョシュが公園でヴィニー(うわわ・・、という位細い、ローレンス・フィッシュバーン)と対戦する姿を見て、彼のチェスの才能に気付いたフレッドは、ジョシュの才能を更に伸ばすために、”メトロポリタンチェスクラブ”に赴き、ブルース(うわわ・・、という位髪の毛ふさふさのベン・キングスレー)に正式にコーチを頼む。
ー ヴィニーのストリートチェス戦法と、ブルースの王道チェス戦法の違い(特にクイーンの使い方)が面白い。
又、ブルースの超一流になるには、チェス以外には興味を持たせない程の厳しいコーチングにも、納得する自分がいる。
確かに、将棋を描いた作品では、奨励会の壁を乗り越えられず、挫折する若者の姿を描いたものが多いし、悲愴感漂う作品が多い。
実際にある分野で、超一流を目指すのであれば、他には目も向けない位努力しなければいけないのであろうが、この作品では、そのバランスを上手く描いていると思う。ー
2.ジョシュを身をもって守る母の姿
ー ジョシュに厳しき言葉、態度で接するブルースに対し、”出て行って!”と厳しく言い放つ母親の姿。
両親から過大な期待を掛けられたら、子供は「車輪の下」状態になってしまうだろうが、この母親の”息子を親のエゴともいえる、過大な期待”から守ろうとする姿が素晴らしい。ー
3.フレッドの改心する姿
ー 父、フレッドも又、ジョシュを重要なチェス大会の前に、チェス一切なしのフィッシングに連れて行くシーン。彼も又、自らの誤りに気付いたのであろう・・。ー
4.ブルースの改心する姿
ー 彼の厳しきブルース <且つては、”チェストは、一生を賭ける学問だ!”と説いていた。そして、白紙の”チェス マスターコース認定証”を餌に、ジョシュにヤル気を出せようとしていた・・。>
が、ジョシュに、重要な大会前に額に入れたキチンと名入れした【マスターコース認定証】を渡し、”君をとても、誇りに思う。コーチとして光栄だ。”と語り掛け、励ますシーン。かなり、沁みる。
5.ジョシュが、交わりを禁じられていたヴィニーと公園で真剣に、けれども楽しそうにチェスをする姿。
6.重要な大会の決勝戦で、ジョシュがライバルに掛けた”僕の勝ちだ。(けれども)引き分けにしよう・・。と握手を求めて手を差し出すシーン。
ー とても、7歳とは思えない器の大きさである。ー
<今作品を観て、
”甘い!勝負はそんなに甘っちょろい考えでは勝てない!”
と言う人は多いであろう。
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実は、且つての自分がそうであった。
多少、世間に知られた大学に入り、意気揚々としていた時、当時の聡明なガールフレンドが誘ってくれた映画が、本作であった。
だが、おバカな私は感動はしたが、今作から学ぶことなく結婚し、息子が出来、幼子になった頃から、彼にかなり厳しく接した。
息子は心優しく、人と競う事が嫌いな性分だったので、”心配して”サッカーを習わせ、ヌルイ動きをした際には、車の中で叱責した。
だが、息子はそれに耐え、サッカーを続けたがチックが出るようになった。
家人が私にそれを指摘し、私は反省し、息子への接し方を変えた。
サッカーの送り迎えはしたが、口を出すことは一切やめた。
息子は頑張って、高校時代には、レギュラーとして活躍するまでになった。
大学生になった息子と当時の事を話すと
”父さんの存在は、反面教師として良い経験になったよ・・”と笑いながら言ってくれた・・。
愚かしき父親には、出来過ぎた息子であると勝手に思っている。>
スピード感のあるチェス
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ボビー・フィッシャーの再来と言われたチェスの才能を持つ子供とその父親との話。
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この映画の男の子も実在のチェス選手で、ジョシュ・ウェイツキンという人。ボビー・フィッシャーが天才肌でチェスにのめり込んでいくとしたら、この子はチェスと一定の距離を保ちながらチェスを楽しんでいるタイプ。
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『完全なるチェックメイト』と『クイーンズ・ギャンビット』は割とチェスの撃ち方が静かだったと思うんだけど、この映画は卓球の打ち合いのように駒を盤に強くうちつける音が気持ちいい。
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あとチェスの知識が全くない身としては一番チェスのしくみがわかり易かったかも。クイーンとキングもわからないので、駒の全種類並べたのを映してくれるのありがたかった(笑)
本家『完全なるチェックメイト』より面白い!
単なるチェスの天才ではなかった。ボビー・フィッシャーという偉大なる先人が精神を破綻して姿を消したことをも考慮して、チェスだけではなく野球、釣りを楽しむ普通の子供になろうとしている大人顔負けの7歳の少年ジョシュ。多分、トップに立ったら負けることが怖くなって精神異常になることさえ理解していたのだろう。握手の意味が絶妙だ。
最初は単なる親バカにしか映らなかった父フレッドも、息子のことをしっかり理解していく過程が興味深い。現在のジョシュの姿を見ると、どうもヲタク風なのだが、その後の人生も満足しているようだ。それも家族の愛情のおかげなのだろう。序盤では初めて父親とチェスをしたとき、わざと負けるとか、あるトーナメントでもわざと初戦敗退するとか、とにかく勝ちにはこどわらないジョシュ。それでも優勝トロフィーが山積みになっているし、天才すぎて優しすぎるジョシュのことは波乱万丈の生涯を送ったボビー・フィッシャーに比べ、誰でも好きになるはず。そんな彼にも友人やライバルが現れる。
コーチ役のベン・キングズレーやスピードチェスの名手ローレンス・フィッシュバーンもいい味を出しているし、子役がみんな上手すぎる。クイーンを「動かすな」と「動かせ」で意見もわかれる面白さもあるし、「先読みできるまで駒に触れるな!」というブルースの教えが見事。
タイトルなし
全米一のチェスプレイヤーを目指した
ジョッシュ・ウェイツキン
少年と家族の葛藤を描いた実話
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周りを取り囲む大人(親)たちより
子供の方が冷静だったり
親の期待に応えようとする
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熱くなる父親に対して諭す母親
妻の言葉に気づいてよかった
子供の才能を伸ばすのも潰すのも
親子の関係はとても大切
本人の努力は勿論だけど
見守る親
悩み励まし互いを認めあえる友達や仲間
高みへ導いてくれる良い大人がいて
才能は更に伸びるのかも😌
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素直な神童ジョッシュ
驚くことにその後彼は
武術の世界に入り
世界チャンピオンまでなったそうです
子役の大成は難しい
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:75点 )
はっきりとした物語があるわけではないのだが、なかなかに瑞々しい内容だった。我が子の才能を見出す親と子供にかける期待、人生とチェスの方向性への葛藤が描かれ、人間模様が絡み合うのが良く出来ていたし、それを演じた子役・親・教師の出演者が印象に残った。
子役の二人が気になって調べてみたが、主人公のマックス・ポメランクはあまりこの後は活躍せず、敵役の美少年マイケル・ニーレンバーグもこの後1本だけ出演して姿を消し、不確定ながら18歳にて癌による死亡説まであった。いい存在感を見ていてもやはり子役の大成は難しいか。
ちなみにクイーンは将棋における飛車角みたいなもので、これだけを知っているだけでも物語を観るのに参考になる。
一番好きな漫画は「ヒカルの碁」です。感化されて碁を始めようとしまし...
一番好きな漫画は「ヒカルの碁」です。感化されて碁を始めようとしましたが、終わり方がわからず断念しました。
この映画は西洋碁(将棋)、チェスのお話。こんな天才いるわけないやん、そう思った。ん、どうやらボビー・フィッシャーってのは実在の人物っぽいな、すご。さらに話が進む、どうやら主人公ジョシュも実在なのか?そのようね、びっくり。
天才って、いるんですね。碁すら覚えられぬ私からは遠い存在。この天才二人、調べると共に凄すぎます。やはり凡人とはどこかが違う。
映画は最高に面白い。感動のストーリーとなっています。天才なるが故の苦労、そして克服。主人公の子役、おそるべし。うまい。周囲の人達との関係性も上手く仕上げられています。
感動の映画ベスト100に数えあげられる名作、なるほど納得です。こいつは見るべし!
教えることは山のようにある
しかし、学ぶのは自分ではない。ジョシュ自らが省みて一歩前に進む。ボビーフィッシャーを探しても意味がない。ジョシュはジョシュとして成長する。しかしながら、教わったことが無意味であったわけではない。盤上の駒を払い落とすシーンのフラッシュバック、この絶妙のタイミング、見事としかいう他ない。
パパの言い分、ママの言い分、コントラストが効いていて実に良い。正解はない。答えはジョシュが導いてくれる。こんな小さい子には重い枷、しかしジョシュは前に進んでくれる。そのカタルシスたるや。敵役は少し過剰だったかもしれないが、それも納得できる。
気持ちよく見られるストーリー
天才少年が、家族・友人・指導者に導かれながら、羽ばたいていく姿が、微笑ましい作品。
主人公のライバル達の描き方が、少々誇張表現(親からのプレッシャーや、何よりもチェスを優先させられる感じ)かなぁ、と感じましたが、
鑑賞後に納得。
主人公のモデル・ジョッシュ ウェイツキンは、武術家になって、書籍を出しているんですね。
天才少年の育成物語ではなく、周囲の大人達が、彼の可能性をどのように広げるか、成長とはなんなのか、を見せつけられるストーリーでした。
みんながこの子を守って、力を引き出そうとして、温かい。
子供はいろんな大人に守られながら成長していくのだなとしみじみ思った。
この子本人の強い意志と、親の理解ある優しい判断が成功の鍵になっている。
公園で知り合った黒人の友達と絶対なる信頼を置ける師匠と両親。
みんながこの子を守って、力を引き出そうとして、温かい。
「彼らに教えたいことは山ほどあるが、結局は自分の力で戦っていくんだ。」
感動の実話!とか言われると観る気がなくなるけど、
これはそんなの関係ない、チェスの強い少年のおはなし。
主人公が可愛い
主人公であるジョシュは実在している人です。
ボビー・フィッシャーも実在していた人です。
映画の公開日が94年なので、当時はまだフィッシャーが
生きています。
内容は、チェスの話ばかりなので、ルールを知っている
ほうが、楽しめると思います。
将棋も面白いですが、チェスもやってみると意外と簡単で、
面白いですよ笑。
芸術的演出!
演出が文句なしに素晴らしい作品。
風景の描写による登場人物の心情描写が傑出して上手い。
ジョシュの感情の複雑さを見事に表現して、人生の葛藤を写し出している。
登場人物一人一人の価値観の違いを通して「人生の価値」という問いを、芸術性の高い映像で描いた秀作。
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