「教えることは山のようにある」ボビー・フィッシャーを探して Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
教えることは山のようにある
しかし、学ぶのは自分ではない。ジョシュ自らが省みて一歩前に進む。ボビーフィッシャーを探しても意味がない。ジョシュはジョシュとして成長する。しかしながら、教わったことが無意味であったわけではない。盤上の駒を払い落とすシーンのフラッシュバック、この絶妙のタイミング、見事としかいう他ない。
パパの言い分、ママの言い分、コントラストが効いていて実に良い。正解はない。答えはジョシュが導いてくれる。こんな小さい子には重い枷、しかしジョシュは前に進んでくれる。そのカタルシスたるや。敵役は少し過剰だったかもしれないが、それも納得できる。
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