「一粒で2度おいしい・・・にはならず」ポセイドン・アドベンチャー2 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
一粒で2度おいしい・・・にはならず
転覆直後ポセイドンのお宝を狙う主人公達の苦闘を描く物語。
名作ポセイドン・アドベンチャーの続編。まったく新しい転覆劇なのかと思いましたが、同じ転覆のお話。かなり驚きました。
この作品の問題は、主人公に共感出来ないこと。またキャラのブレが大きいこと。
遭難者を助けることより、自らの欲望を満たそうとする主人公。そんな主人公に共感出来るわけはありません。
製作者もそれを理解しているので、映画の中では仲間や障害者を守りながら必死に闘う主人公に切り替わっていきます。
でも、それって、物語の根幹がブレブレっってことで、映画への興味が薄らいでいきます。
「欲望」と「人間性」の狭間の葛藤などをしっかりと描いていれば、納得も出来るのですが、この展開は頂けません。
作中で、死体の描写やオフィシャルな救難隊の描写が一切なかったり、リアリティの欠如も残念なところ。
当然私的評価は、厳しめです。
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