「やっぱり大傑作!!! 子供の頃から数えきれないぐらい何度も観返している本作、やっぱり何度観ても面白い」ポセイドン・アドベンチャー(1972) Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり大傑作!!! 子供の頃から数えきれないぐらい何度も観返している本作、やっぱり何度観ても面白い
ニューヨークからヨーロッパに向けて出航した豪華客船が津波に飲み込まれ横転し沈没していく中、乗客達の決死の脱出劇をダイナミックに描く海洋パニックアクションの大傑作
津波に飲み込まれ船体が傾きひっくり返るのと一緒に乗客が滑っていったり、天地逆になる船内で落下したりの地獄絵図になる描写はド迫力で圧巻、近年オスカーも受賞した傑作『タイタニック』(1997)誕生の遥か昔25年前に本作が既にできていたことが驚異的、VFXやCGを多用したタイタニックより、“時代的に当然だけど”オールロケ撮影の本作の方がリアルで最高にスペクタクルを感じ怖く、その完成度の高さに驚きます
さらに映像で言うと、船内のリアル演出を狙ってか、終始 画面が大きくゆったりと揺れているのも印象的
そんな決死の脱出劇を繰り広げるキャスティングもいいです
脱出行のリーダー的存在となる主役のジーン・ハックマンさん演じる神父がメチャクチャかっこいい、絶望的と思える状況なのに諦めず老若男女の決死行を引っ張って突き進む姿に胸を打たれます、そして神父と対峙するアーネスト・ボーグナインさん演じる警部補がまた味があっていい、始めは互いに反目しているが共に危機を乗り越えていくうちに信頼が芽生えていく熱い展開が主軸となっていてとても見応えがあります
そんな神父に導かれ、命懸けのアドベンチャーを繰り広げる女性陣もすごくいい
太った体に鞭打って必死で皆についていくシェリー・ウィンタースさん演じるローゼン夫人、皆の役に立ちたいと言い、得意な潜水能力を生かして神父の命を救ってはくれるけど、その先に待っている悲しい運命が切なすぎます、本作で印象的なくだりの1つです
そして同じく神父についていく残り3人の女性達がすごく綺麗で目が離せません
女性の中で一番若く牧師に恋心を抱くパメラ・スー・マーティンさん演じるスーザン、歌手で夫を亡くし主人公一行に加わるキャロル・リンレイさん演じるノニー、保安官の妻ステラ・スティーヴンスさん演じるリンダ
皆さんボロボロ・びしょ濡れになりながらも一生懸命皆についていくところに勇気づけられますし、3人共すごくゴージャスで綺麗な脚を露わに命懸けの決死行を突き進む姿に終始くぎ付け、それも本作の見どころでもあります
と、ストーリー、映像、キャスティング全てにおいて完璧な仕上がりに大満足の大傑作の1本です