ポセイドン・アドベンチャー(1972)のレビュー・感想・評価
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四十年位前にテレビで何回か観たっきりの名作。オリジナル英語で観たの...
四十年位前にテレビで何回か観たっきりの名作。オリジナル英語で観たのは初めてかも知れない。
転覆後に船底に登る集団とホールに残って救助を待つ集団に分かれる。
主要人物達は当然見せ場が連続する登る集団。しかし、その中でも意見の対立があって盛り上がる。そう "賭け" なのである。
でもホールに残って救助が来たとしても、上から来た救助隊に「上に登ってください」と言われそうで、やっぱり残る選択はあり得ないと思う。そんなふうに観てる人達に考えさせるシーンが多々あって面白く、役者達がスタントを頑張っているのも見どころ。逆さになった天上のガラスに落っこちるシーンの役者は「私はスタントマンじゃ無い」と断ってたが、断りきれなかったらしい。ロナルド・ニーム監督の手腕や安全なセットのおかげで怪我人は出なかったとか。
ジーン・ハックマン演じる牧師がキリストで、ついて行く人達が使徒の様で有り、なのに「神に頼るな」と解く。よく出来た脚本で『大空港』(1970)と並び "グランドホテル形式" がこの後次々と作られる。
※ジーン・ハックマン(1930年1月30日〜2025年2月18日)
俳優引退後サンタフェの自宅で、妻と愛犬1匹と共に亡くなっているのが警察に発見された。95歳没。
※グランドホテル形式:ある特定の場所を舞台に、そこに集う複数の登場人物の人間ドラマを並行して描く手法で、アメリカ映画『グランド・ホテル』(1932)で用いられたためこの名が付いている。若手からベテランまで豪華キャスト陣になる事が多くて、個人的に色んな人物に感情移入出来るのも面白い。
やっぱカッチョエエワ~、ハックマン
子供の頃、よくオトンが〇曜洋画劇場やら何やらでテレビのゴールデンタイムに観ていたように記憶しています。定番やったんよねー、きっと。決して明るい題材でもハッピーエンドでもないけれどフィクションとして安心してハラハラドキドキできる。これが真の娯楽映画やないかなー。
様々な人間模様が出てきますよね。みんな正しくて間違ってたりする。極限の設定の中で人々はどんな行動や言動をとるのだろう。世の中の縮図かな。自分だったらどのタイプだろう?などなど興味がつきません。あの時代にこのスケールも魅力ですよね。人気の映画がテレビで放映された翌日は学校で話題にあがったもんなぁ。あの時代、ビデオも普及してなかったから放映はリアルタイムで観なアカンかったからなぁ。映画が今よりもっともっと影響力のあった古き良き時代かなぁ。
いや~映画って本当にいいもんですね~
感謝の一言
この頃の私にとって洋画とは、松戸輝竜館で最終回開映の直後通用口から忍び込んでタダ見する(犯罪‥ 時効ですよね)か親父に銀座連れてってもらって日劇とかで観るかだったが、実際圧倒的にTVの「ロードショー」「洋画劇場」の吹替えで見ることの方が普通だった。
そんなまだヒトとして全く出来上がっていない頃(今も大人として全然出来ていないが‥)、この「パニック」映画を分かりやすい吹替えで観たことは
無情に降りかかる災難とは何か
決断とは何か
命を守るとは何か
自分の命よりも先に守るものは何か
希望とは何か
そういった、社会に生きる人間にとってこの上もなく大切で難しいことを、たった2時間で詰め込んでくれた稀有な体験になった。アーネスト・ボーグナインの頑固者刑事は見ていて反感を覚えたが、思えばそれでも彼は自分のなれるベストバージョンの強く柔軟な男だった。往年の美人女優シェリー・ウィンタースの元スイマーの献身そしてジーン・ハックマンの型破り牧師は、その基底にあるかも知れない宗教観や犠牲心などを超越した人の力を教えてくれた。
それまでずっと無かった青空の下、「The Morning After」が流れる救出エンディングのカタルシスと一片残る悲しさの感慨は、小学生の自分には実に衝撃的だった。
一映画への賛辞をこうまで書けるとは、やはり幼少期の感受性に作用するシネマの影響力は凄い、と我ながら思う。そんな時にこの映画を観られて良かった。これからこんな災難が実際に訪れた時、自分は多分に迷うがたぶん間違わない、と終生思わせてくれている自分にとって有り難い映画。
そして今2025年2月、名優ジーン・ハックマンとご家族、どうか安らかに。
感動した。
アドベンチャーどころの話じゃない
名前は有名なので知っていましたが初鑑賞。時間なんて気にならないくらい、引き込まれました。やはり昔から残る名作は違いますね。
結末は違えど、タイタニックのリアル版といったところでしょうか。
完全に転覆というのは斬新で面白かったです。
やっぱり大傑作!!! 子供の頃から数えきれないぐらい何度も観返している本作、やっぱり何度観ても面白い
ニューヨークからヨーロッパに向けて出航した豪華客船が津波に飲み込まれ横転し沈没していく中、乗客達の決死の脱出劇をダイナミックに描く海洋パニックアクションの大傑作
津波に飲み込まれ船体が傾きひっくり返るのと一緒に乗客が滑っていったり、天地逆になる船内で落下したりの地獄絵図になる描写はド迫力で圧巻、近年オスカーも受賞した傑作『タイタニック』(1997)誕生の遥か昔25年前に本作が既にできていたことが驚異的、VFXやCGを多用したタイタニックより、“時代的に当然だけど”オールロケ撮影の本作の方がリアルで最高にスペクタクルを感じ怖く、その完成度の高さに驚きます
さらに映像で言うと、船内のリアル演出を狙ってか、終始 画面が大きくゆったりと揺れているのも印象的
そんな決死の脱出劇を繰り広げるキャスティングもいいです
脱出行のリーダー的存在となる主役のジーン・ハックマンさん演じる神父がメチャクチャかっこいい、絶望的と思える状況なのに諦めず老若男女の決死行を引っ張って突き進む姿に胸を打たれます、そして神父と対峙するアーネスト・ボーグナインさん演じる警部補がまた味があっていい、始めは互いに反目しているが共に危機を乗り越えていくうちに信頼が芽生えていく熱い展開が主軸となっていてとても見応えがあります
そんな神父に導かれ、命懸けのアドベンチャーを繰り広げる女性陣もすごくいい
太った体に鞭打って必死で皆についていくシェリー・ウィンタースさん演じるローゼン夫人、皆の役に立ちたいと言い、得意な潜水能力を生かして神父の命を救ってはくれるけど、その先に待っている悲しい運命が切なすぎます、本作で印象的なくだりの1つです
そして同じく神父についていく残り3人の女性達がすごく綺麗で目が離せません
女性の中で一番若く牧師に恋心を抱くパメラ・スー・マーティンさん演じるスーザン、歌手で夫を亡くし主人公一行に加わるキャロル・リンレイさん演じるノニー、保安官の妻ステラ・スティーヴンスさん演じるリンダ
皆さんボロボロ・びしょ濡れになりながらも一生懸命皆についていくところに勇気づけられますし、3人共すごくゴージャスで綺麗な脚を露わに命懸けの決死行を突き進む姿に終始くぎ付け、それも本作の見どころでもあります
と、ストーリー、映像、キャスティング全てにおいて完璧な仕上がりに大満足の大傑作の1本です
いい映画は時代を感じさせない とても50年前の映画には感じなかった...
0052 船の航海にとってバラストの加減は大事です
1973年公開
スターリングシリファント考案天地逆転の絵。
大掛かりなセットを使っての撮影は来るべきパニック超大作
ブームの先駆けとなる。
主題曲をパーティーの席でぶっ放すのは
後のタワーリングインフェルノ路線。いい歌です。
そんなこんなで荷物載せ過ぎ、のやり取りの後津波が発生。
このシーンは洋画も特撮を使ってますよ、と安心する。
溺れずにすんだ一行はこのまま居座るか、助けを求めて
船底に登るかを迫られるが残り物には禍来たる。
この浸水にてガラスが割れていく恐怖はなかなかなもの。
複層の建物を下から上がっていくアイデアはシリファントの
空手の師範ブルースリーのもので許可を得る。
(ってほんまか?これくらい誰でも思いつくと思うが)
シーンハックマンの吹替は我らが小林キャップ昭二。
めちゃくちゃハマってます。が、
物語が神父主役なので説教臭いね。
昔綺麗だったころはスイマーだったのよ、と 潜水する
シェリーウインターズのエピソードは悲しくもあざといか。
それでもやはり当時の映画は中身が濃いですね。
75点
初テレビ鑑賞 1976年10月11日『月曜ロードショー』
◆友人が映画解説動画始めたのでよかったら見てくださいね
本作は第五弾となります。
「mocの細かすぎて伝わらない映画の話」で検索
私はジーン・ハックマンに触れた!
NHKBSの放送を録画視聴。
1973.3.17ロードショー初日に有楽座で「ポセイドンアドベンチャー」を観た。ジーン・ハックマンの舞台挨拶があり、小森のオバちゃまと舞台に立った。観客から「この映画が訴えているものは?」の質問に彼は只一言「Fun」と答えた。舞台裏からではなく、通路を通って退場したジーン・ハックマンに通路横の観客が殺到し、少しモミクチヤになっていた。私も駆け寄り彼の肩に触った(十代の若気の至りである)。
閑話休題。
大晦日の夜、大型客船S.S.ポセイドン号の船客は新年パーティのためにホールに集まっていたが、マグニチュード7.8の海底地震で発生した大津波により船は転覆してしまう。
ホール内にいた人々は、ここに残って救助を待つ事を主張するパーサー派と脱出のために船底へ向かおうとする神父(G.ハックマン)派に別れ、神父を含む10人だけが脱出を図るのだが、その時船内で爆発が起こりホール内に浸水して救助を待つ組は水没してしまう。
神父の強いリーダーシップのもと船底を目指すが、180度天地が逆転した船内からの脱出は困難を極める。再度の爆発で船員(R.マクドール)は転落死、神父を救うために水中で無理をした太った婦人(シェリー・ウインタース、アカデミー助演女優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞受賞)も心臓麻痺で亡くなる。誰が生き残れるのか分からない。そして、船底にたどり着くのだが…。
50年前の映画なので当然CG合成は無く、ミニチュアによる特撮で大津波による転覆が描かれる。東宝特撮映画みたい。
ジーン・ハックマンは、「フレンチ・コネクション」でアカデミー主演男優賞を取った後で油が乗っている。
昔観た時は気付かなかったが船長がレスリー・ニールセンだったり、レッド・バトンズが意外と活躍していたり。
公開当時、キネマ旬報の評論家座談会の記事で、ラスト前でジーン・ハックマンが
死んじゃうのをバラした評論家がいて、非難されていたっけ。(あっ、バラしちゃった!)
1973.3.17有楽座にて鑑賞済
パニックもの、ディザスターものはたくさん観てるけど、やはりこの作品...
パニックもの、ディザスターものはたくさん観てるけど、やはりこの作品と「タワーリング・インフェルノ」は名作だと思う。
知らない俳優だからかもしれないけど、妙にリアリティがある。
もう最近のものだとどうしてもCGと思っちゃうから、リアリティを感じないんだよね。
船が倒れて人が転げ落ちていくシーンなんか、今見ると明らかに野暮ったいんだけど、そういうの含めて妙なトーンとリアリティを感じる。
ただし、今回2回目の試聴だけど、こんな時に余裕のある子供の冗談めいたセリフが気になった。
あと、牧師のこっちに行けば助かるというのは、冷静に見れば何を根拠にと思う。実際はそうはいかないだろう。
リメイク版も観て、こちらはタイトな作りで、テンポよく映像のクオリティも高く、それなりに楽しめたけど、やはり70年代の時代が醸し出す雰囲気が良い味になってるのかな。
写真なんかはクラッシックな写りが人気だけど、映画はそういうの無いのかな。
有言実行って大事。なのに神さまは雄弁不実行で不条理。そんなことを描いたスペクタブルパニック劇の傑作
変化球と言うか、大暴投好みの岩鬼みたいな私ですが。この度は、どストレートに王道の超名作をチョイスです。
なんでか、そんな気分になったので。
ひねくれ者の私、元々なんですが。『沈黙~サイレンス~』を観た時にも強く思いました。神さまなんてものが本当にいるのなら、極めて残酷でな不条理な存在だと。もっと言えば、迷惑でさえあると。
本作を創ったロナルド・ニーム監督、その神の扱いに対して、あれやこれやの団体から、厳しく非難されなかったのかな?と心配に思いました。なにしろ神の全否定(?)ですからね。宗教絡みってマジややこしくて面倒くさいから嫌い。
でも神さまなんて、問うても祈っても、何も応えてくれないのですから、こういう描き方も仕方ないと思うんですよ。
だから、神さまに怒ってもいいと思うの。私は信仰心なんてありませんから。
そんなものアテにするよりも、モエラじゃないけど「自分の運命は自分で切り開く」有言実行スタンスのスコット牧師の方が、極めて正しく思えました。
序盤で、牧師がローゼン婦人に「人間、一番大事なのは命でしょう」と説きます。本作のスコット牧師。その命を救うため、我が身を顧みず、実行の人だったんですよね。神さまよりも尊い行いです。
これ、信仰より大切なことズバリだと思いました。『沈黙~サイレンス~』とは対極。
ただの遭難事故じゃなくて、舞台となる船を180度転覆させたアイデアが秀逸だと思いました。
困難な脱出の過程が、ゲーム的要素もあるように思えました。私、ゲームはしないので、あまり突っ込んだことは言えないのですが。
できないことなど、ないように思われている特殊撮影技術全盛の昨今です。しかし、大掛かりなセットを使って、こういう生の臨場感を生むのは、もう無理な時代なのかな…と、残念に思わされました。
壮大なセットで壮大な物語を創る。これぞ映画の醍醐味だと個人的には思うのですが。
そして、こういう作品がゴールデンタイムにTV放映されていた時代は、お茶の間が一家団欒のミニシアターだったです。懐かしぇ。
本作、多くの登場人物が無駄なく魅力的に描かれていました。
下手すれば散漫になりがちなところを、それぞれのシーンや台詞で、丁寧にキャラクターを掘り下げていたところが素晴らしかったです。誰もがみな人間的なので、感情移入がしやすかったです。
私のお気に入りのキャラは、スコット牧師は別格としてエイカーズでした。
兄と仲間の全てを失ったノニーを守り続ける優しさがイケメンすぎました。男子たるもの、かくありたいです。私みたく女装とかせずに(笑)
もちろん、マイクも外せません。一見わからずやの頑固オヤジなんですが。その実、男気あふれる良キャラでした。大好き映画『ニューヨーク1997』のタクシー運転手・キャビーも演じていらっしゃったアーネスト・ボーグナインでしたし。
憎めない風貌が登場するごとに『ニューヨーク…』での「バンド・サウンド・ブギー」が脳内リフレインされて困りました。
そして、フラグも立っていないキャラが、スコット牧師含め、非業の死を迎えるんですよね。その意外性が不条理と残酷さを引き立たせていました。
クライマックスで、牧師の「これ以上何をお望みです!我々は自力でここまで来た!あなたの助けは借りなかった!助けてくれとは言いません!だが、邪魔だけはしないでくれ!ほっといてください!どれだけ血を流せば満足なさるんです!あと何人の命を…まだお望みですか!」の叫びは、信仰の元に多くの命を奪っていった“呪われた神の歴史”への憤りを訴えていたと感じたのですが、如何に?てか、この期に及んでも「(神の存在を)信じてたんかーい!」と、可哀想に思いました。
(ここが、最初に記した「非難されなかったのかな?」と心配したところです。明らかに神への冒涜や挑戦と感じたので)
でもね、私は「もっと言うたれ!」と思ったんですよ。神さまなんて全く信じてないし。やらかすことと言えば、現在進行形を含めた歴史を顧みても、ろくでもないじゃないですか。神さまなんて、信仰なんて。なので、むしろ憎んでさえいるし。こんな不信心で不謹慎なこと思う私こそ、自分の身の心配しろし!なんですが。
と言うか“否定”ではなく、解釈の違いなの?スコット牧師。だったら、私の見当違いですよね。
神さまと宗教関係者の皆さま、ごめんなさい。←急に弱気
幾多の苦難を乗り越えてきたからこそのハッピーエンドに安堵しました。そして音楽。ジョン・ウィリムズの手によるものだったんですね。さすが巨匠のお仕事です。
余計なことなんですが。本作、3ヒロインのお尻と太腿が(*´Д`)ハァハァ…もとい!眩しいんですよね。狙ってる?狙ってますよね?狙いましたよね?ロナルド監督。絶対にだ!ノニー、リンダ、スーザンの三連発ですもん。梯子を上るシーンのアングルなんて、本当に(*´Д`)ハァハァ…もとい!ハラハラドキドキでしもん。
今回のレビューは、ここを含めて、だいたい2200文字。このくらいがちょうどいいんですよね。数々の反省から少しは学びました。でも、考察はもっと学ばなきゃ。
また余談です。
過去超大作を観て思ったです。映画って、年間どのくらい公開されているのかな?と興味深く思って調べてみました。
だいたい年間600本~800本くらいらしいですね。
当たり年の2019年では、洋邦画合わせて、なんと!1278本とのデータがありました。もし年間平均約800本で、1本を2時間と荒っぽく仮定すると、総計1600時間ですよね。日数で言うと67日。その中で興味を持ったのが2割として、興味ある映画を1年分観るだけで、1日14本(28時間)観なきゃきゃいけないってこと×本格的商業映画を代表するハリウッド黄金期(米国映画だけで年間400本超え)からだけでも95年の歴史。興味ある映画を全て観終えるのは、物理的にほぼ不可能かも。←計算と理屈合っていますか?中・高通して数学が赤点だったので、全く自信ないです…(^_^;
もはや日本一過酷な「大峯千日回峰行」レベルの苦行。人生はとことん短い。人間なんてミトコンドリアのようなものだ。
(計算、合ってますか?私にとっては数字の計算こそが苦行です)
と、ここは約500文字。本文をこのくらいコンパクトにまとめろし。
逆立ちして観ましょう‼️
「タワーリング・インフェルノ」と並ぶ70年代パニック映画の双璧‼️大西洋上を航海中の豪華客船ポセイドン号が大波をくらって、完全にでんぐり返ってしまう。牧師のジーン・ハックマンをはじめ、乗客たちが天地逆さまの世界で必死の脱出行を試みる‼️やはりこの作品の一番のキモは、この天地逆転という着想‼️普通は甲板に向かって脱出していくのに、この作品では船底へ向かう‼️逆さまのトイレや客室、散髪屋のセットとかホントに素晴らしいし、異様なスリルがいっぱい‼️オールスターなキャストの皆さんもみんな上手く、スターだから助かるという理屈が通らないのも意表をついてる‼️やはりジーン・ハックマンとシェリー・ウィンタースの二人が印象深いですね‼️逆立ちして観たい作品‼️
主人公に共感出来ないと、評価も伸びない
津波により転覆した豪華客船。乗り合わせた乗客たちのサバイバルを描く物語。
後年、リメイク作品も製作された1972年製作の秀作パニック映画。
CG等が欠片もない時代。大掛かりなセットを使い迫力ある、そしてリアルな映像を撮り切ったスタッフ達には最大限の敬意を払いたくなる作品ですね。
次々と訪れる危機、非業の死、そして感情をぶつけ合う人々。物語も緊迫感タップリに進みます。
この映画の評価は、主人公に好感を抱けるかどうか・・・のように思います。「型破り」「リーダーシップ」という言葉を使うには余りにも不遜。
そして彼の決断の一つ一つに疑念が生じてきます。船のプロでもない彼が、何故冷静で正しい決断を下せるのか?何故自分が正しいと信じて強引に皆を連れていけるのか?彼の言動に説得力を感じなくなると、物語全体に薄さを感じてしまいます。
客船のプロをサポートに付けるか、或は主人公が海軍出身・・・等にすれば、説得力が増したように思います。
私的評価は普通にしました。
スコットとロゴの関係
客船が転覆したとき、何も行動せずただ助けを待っている人間と、一縷の望みにかけて脱出方法を探す人間とに分かれた。主人公の牧師スコットは後者の人間だ。その結果として、彼の後をついて行った人間の一部は助かった。どんな状況でも希望を捨てず、現状を打開できる方法を探す大切さを感じるシーンだった。
スコットと同じ脱出組のロゴは馬が合わず、互いに反目し合っている。しかし、スコットはロゴに対して当たりが強い反面、脱出メンバー全員の面倒を見る役目を与えている。実は一番能力を認めているからこそ、自然と求めるレベルも高くなり、それが態度のキツさに出ているところが面白いと感じた。
パニック映画として大作なのだろうけど、個人的にはあまり好きなタイプの映画ではないので☆3。
印象的な熱演と、独創的な美術セット
パニックになるまで退屈だけど、やっぱりイイ
「タワーリング・インフェルノ」と並び、当時のパニックものとして、いや今も傑作として評価されることが多い本作ですが、こういう映画は「いつパニックになるか気にしながら観る」ため、その前の「どうでもいい話し」が退屈に思え早送りしたくなったりする。もちろん、自分は気に入っているのでそんなことはしませんが、基本的に「どうでもいい話し」てのは...
・楽しく過ごしてる人達
・「何かおかしい」「いや様子を見よう」といった駆け引き
大きく分けちゃえば、この2つの話しになる。
この映画では、新年へ向け説教をする牧師、バンドの生演奏を聴きながら食事を楽しむ人々、可愛い弟のわがままに手を焼く姉、見覚えのある人が居て不安になる娼婦...等々あるのだが、こういった人達の中で、何か1つ自分が気になった話題があるに越したことはない。そして、いざパニックなるのを待つんですよね。
私は2度目の鑑賞ですが、どれも覚えてませんでした(苦笑) やはり、いつ起こるか、そっちのウェートが大きかったと思われる。パニックものの難しい点ですね。
ハッピーニューイヤーの最中てのがミソですよね。喜びから一転するわけですから。
・助けに来るのを信じて待つ?
・自力で脱出する?
こりゃ判断に迷いますよ。
また、ジーン・ハックマンはなぜ仕切る? 警察の人もいるのに牧師の使命ですかね。
(一部のセリフですが)
アーネスト・ボーグナイン
「どうも気に食わん、俺に恨みでもあんのか?」
ジーン・ハックマン
「私たちは似てるんですよ。自分を見てるようで嫌なんでしょう」
アーネスト・ボーグナイン
「・・・」
冷静だなぁ~、さすが牧師!腹が立った時は考えてみよう。そうかもしれん。
逆さまになってからは一人一人の性格が出ますので、自分が誰に近いか考えながら観るのもアリかと思います。
また、機関室へ向かうための水中脱出シーンは、カート・ラッセル版と違うので興味のある方は比べてみるのも面白いかもしれません。生き残った者・死んでしまった者の宿命も考えさせるものがありました。
逆さまのセットを造るまで作業は大変だったと思う。今はCG含め簡単かもしれませんが、当時の映画に対する意欲ってものは比べ物にならないかもしれませんね。
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