「いい笑顔」星の王子ニューヨークへ行く 澄千代さんの映画レビュー(感想・評価)
いい笑顔
公開当時の80年代後半はアメリカも高度経済成長の影響で誰もが裕福だった。逆に、お金儲けに縛られた生き方をしていた時代、星の王子ことアキームがお金に縛られない生き方を探す作品。経済成長期の人々に他愛ないコメディとして見られていただろうけど、経済成熟期の今の人々はどう感じるだろう。半数くらい共感を得られるようになってるのかも。
エディ・マーフィーのコメディは世相を皮肉った作品が多くて挑戦的ですね。『ホーリーマン(1998)』も人々の購買欲や物欲に対するコメディだったし。『ドクター・ドリトル(1998)』もペットブームに対する警鐘だったし。でも、この屈託ない笑顔なら怒れない。
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