「サハラ砂漠」星の王子さま jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
サハラ砂漠
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原作は第二次世界大戦中に書かれた
どちらかというと大人向きの(ような気がする)絵本
映画はドーネン監督による
大人も子供も楽しめるミュージカル仕立て
私はヘビのフォッシー(振付師/監督)のダンス目的で観た
マイケル・ジャクソンに影響を与えたのね
やっぱり面白かったのがジーン・ワイルダーで
だんだんキツネに見えてきたから不思議
フォッシーの独特なパフォーマンスの後でも
全く別のタイプの存在感を示していた
(かなめの台詞を言う重責を見事に果たした)
パイロットは地上にうんざりして空へ
王子さまはバラを理解出来なくて旅に
地球でこの花が咲き乱れているのを見て
特別でないことに失望するが
キツネに教えられたり パイロットと語り合っているうちに
〈愛情〉を理解し望郷の念にかられる
パイロットも孤独や自由をどんなに愛しても
ひとりでは生きられないことを実感する
作者は反ナチスで
ヴィシー政権下でのアメリカ亡命時にこれを出版
だけど現在考えると国境問題などについては
ちょっと複雑な気持ちに
戦時下なのに 彼が爆撃機に載らなかったことや
試験飛行をして砂漠に不時着したり
機を破損させていることも
飛行士の間で 彼の評価が分かれたところなのかな
この映画はミュージカルだし
原作の持つトゲみたいな部分には深く触れずに 明快
飛行士のロマンみたいな方に焦点が当たっている
王子さまも可愛く
素朴な疑問と 含蓄のあるお言葉を披露
フォッシーとマッケニー(バラ)以外のメンバーは
みんなダンスはアマチュアみたいだが
何だか楽しい
舞台の方で有名らしいカイリー(パイロット)の歌声も
とてものびやか
いい声なので〈語り部〉にもピッタリ
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