「ケダモノより悪いのは人間なり」暴走機関車 Garuさんの映画レビュー(感想・評価)
ケダモノより悪いのは人間なり
凶悪脱獄犯マニーが、女から罵られる。
あなたはケダモノよ!
マニーは答える。
ケダモノより悪い、 俺は人間だ。
演劇的でストレートな言い回しだが、 映画の中ではしっかりとリアリティが息づいていた。 監督の手腕もあるが、 脚本がいいと素晴らしい映画ができるーその見本のような映画だと思う。 名優ジョンボイトはもちろん、チンピラ役のエリックロバーツ他、役者たちの演技も実にいい。 理屈抜きに最後まで魅入ってしまう。
ヒューマニズムを謳う黒沢へのリスペクトと共感、そして何より、良いものを創りたいというスタッフの熱意が伝わってくる。素晴らしい一本だ。
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