「時間を忘れる映画でした」ベン・ハー(1959) お菊の皿さんの映画レビュー(感想・評価)
時間を忘れる映画でした
有名な映画で、何回かTV放映で見た記憶はありますが、全編観たのはこれが初めてでした。
チャールトン・ヘストンの男性的で誠実な魅力と、ギリシャ彫刻のような肉体美は惚れ惚れしますね。それと、この時代の衣装が本当に似合う。
キリストの顔を見せないようにしているのは、他の古い映画でも見られましたが畏れ多いとのことなのでしょうか。ハー家の当主として豊かな生活を送っていた主人公ですが、無二の親友だったのに嫉妬や価値観の違いから、裏切られて互いに憎みあってしまうところは、なんとなく西郷隆盛と大久保利通を連想してしまいました。友情は壊れたら元には戻らない…。
有名な競馬のシーンですが、瞬きするのが惜しいほどの迫力で、この時代だからほぼリアルということですかね。どうやって撮影したのだろう。このシーンは優秀で美しい馬達も主役同然ですな。
午前十時の映画祭で鑑賞しましたが、年齢層が高いからか映画好きが集まっているからか、マナーの良い方ばかりで不愉快な目にあったことがないです。なのでより名画を心から堪能でき、ありがたいです。
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トミーさんのコメント
2025年4月19日
インターミッションでのトイレタイムが混雑するかと思いましたが、皆悠然としたモノでした。
原作だとエジプト女(バルタザールの娘)を取り合う描写もあるんですが、ここではメッサラに負けてましたね。