がんばれ!がんばれ!ベンジーのレビュー・感想・評価
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生態ピラミッド
全体的にほとんど人間の台詞はないのに、ベンジーが何を守り、何と闘っているのかが子供にでもよくわかるように作られた作品。ピューマの遺された赤ちゃんたちには危険がいっぱい。一匹は父親(逆かも)であろうと思われるピューマにひょこひょこついていくが、他の4匹はベンジーが守り、父親の元に届けようとする。 オオカミ、クマ、タカなどの天敵も登場するものの、この捕食の上下関係もわかりやすく表現してある。頂点にいるのはヒトなんだろうけど、なかなか面白い。ただし、オオカミvsピューマはどちらが強いのか曖昧になっていた。詳しくはナショナル・ジオグラフィックを見るしかないのかも・・・ 途中、漁師が連絡したのだろうか主人のフランクがヘリで捜索にやってくるのだが、ベンジーはそのまま帰らない。この子たちを何とか守らなければという心の葛藤があったのだろう。呼びかけを無視しちゃうのだ。このワンポイントが上手い脚本だ。 大人目線で見ると、どうしてこんな映像が撮れたのだろうかと不思議に思うばかり。撮影の巧さ、モンタージュなどの編集の妙、訓練の賜などなど、作った人に敬意を表したいばかりだ。コメンタリーが一切無いので、映画館では多分親子連ればかりだろうし、子どもたちに説明しまくってるような様子を想像すると、絶対に行きたくないところですわ。
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