ペーパー・ムーンのレビュー・感想・評価
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ちょっと魅力的な生きざまの冒険
昔、この映画を観て、テータムオニールの渋くて賢い魅力の好印象がずっと残っていて、久しぶりにDVDを入手して観て、この魅力はマチガイナシと得心しました。ライアンオニールが引き立て役のごとくでこれまたドンピシャです。表情変化だけでも心をくすぐってくれるこの映画の魅力と同様のものは知りません。周囲の知人におススメしたい作品です。
騙すのが商売の偽親子の騙せないこころ
遺族を騙して聖書を売り付ける詐欺師のモーゼが、母を亡くした少女アディを親戚のところまで届けるロード・ムービー。ライアン・オニールと実娘テータム・オニールとの共演が話題になって当然のテータムの大人顔負けの演技は、アカデミー助演女優賞を受賞する。堂々とタバコは喫うし香水をべったり付けたりのませたところと、階段を昇り降りする子供らしい仕草の対比が面白い。新聞の死亡欄をチェックする詐欺の定石や、高額紙幣にわざとメモ書きをしてお釣りを騙すやり方など、映画の中の面白い話で誰かに言いたくなるようなエピソードだ。途中から加わるトリクシーを演じるマデリン・カーンの、少し抜けたところのあるダンサーの哀愁もいい。実の親子だと確信が持てないけれど、ふたりが次第に実の親子以上の気心の知れた関係になる人情劇の温かさ。「ラスト・ショー」のピーター・ボグダノビッチ監督のもう一つの秀作。
ときそば
文句なく観て良かった作品
ずいぶん以前にレンタルで観たのだけど忘れている所多々あり。
グラマーダンサーのトリクシーとその付き人の黒人少女の存在は
丸ごと忘れていたので新鮮でした。
何よりも主人公の二人が働く詐欺シーンが秀逸。
子供のアディの方がよっぽど臨機応変で詐欺師の素質あり!!
その反面、ちょっぴり子供らしいシーンもほの見えて
未だに破られていないアカデミー最年少受賞も納得の演技。
ライアン・オニールもチンケな小悪党、適度にダメダメな親父ぶりで
「ある愛の詩」で二枚目俳優として人気だった当時としては
よくこの役を受けたな〜〜とある意味、感心した。
話の中盤
グラマーダンサーのトリクシーに夢中になるモーゼに
拗ねてしまったアディを説得するトリクシーが
この子には子供は騙しは通用しないと瞬時に判断して
思わず女の本音で話すところが、なんとも良い。
モーゼが早くトリクシーから目を覚ます様に画策するところも
女VS女みたいな感じで、徹底的にドライで小気味良い。
そしてラストシーンまで余計なお涙頂戴に落ちる事なく
ドライなままで終わるので逆に余韻が残る。
ラストの長い長い長回しを観ている観客は
トラックの二人の会話を想像するのも楽しい〜〜
★もう一度観るなら?
「有料チャンネルやレンタルでじっくり観たい」
好きとしか言えない
人との出会い
おすすめされて鑑賞。 モーゼとアディのキャラがとても魅力的で飽きず...
こりゃ子供には見せられません。 9歳の少女がタバコふかすわ、詐欺は...
シンプル
子供主役の大人向け傑作娯楽映画、男はダメか?
永遠の友情
いやぁ…とても心温まる物語ですね。『レオン』のように、本作も男と少女の絆を描いています。
ひょんなことから孤独な少女とタッグを組むことになった詐欺師が、彼女と行動を共にしながら次第に自分の人生を見つめ直していきます。
テイタム・オニールがとにかく可愛いです。普段は男っ気のある彼女が、たまに女性らしさをみせるところが何とも言えないです(子どもなのにライアン・オニールより大人っぽい笑)。タイトルにもなっている「ペーパー・ムーン』。実は物語の重要な鍵を握っています。彼らの友情の証なのではないでしょうか。喧嘩はしょっちゅうだけれども、結局は離れ離れになりたくない!と、こっちが思ってしまうほど愛おしいんですよ。
これといって特別な出来事は起きませんが、それが彼らの"永遠の友情"を象徴しているように思えます。最後の長く続く道のショットも、まさにそれです。
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