「ジャッキー映画の転換点」プロジェクトA バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャッキー映画の転換点
初めて映画館で観たジャッキー映画で、この大傑作で僕は熱狂的なジャッキーファンとなり、以後ジャッキー映画は欠かさず観るようになった。確か公開前にテレビで宣伝の1時間番組か何かをやっており、僕はたまたま何かの偶然でそれを観て、この映画はなんかすごく面白そうだぞと思って、父親といっしょに観に行ったのだ(なぜ父親といっしょだったかというと同時上映のイタリア映画『猛獣大脱走』が大人同伴でないと観れない映画だったから)。実はそれまでの『酔拳』とかをテレビで観ていた頃はブルース・リーの映画のほうが面白いと思ってました。
もともと前後編2部作としての公開も検討されていたらしく、非常に密度の濃い作品になっている。ジャッキー・チェンのカンフー時代劇から現代アクションへの転換点(厳密には19世紀だか20世紀初頭だかが舞台なんで完全な現代劇ではないが)となった作品で、集団戦の乱闘シーンや時計台からの落下などの命がけスタントはその後のジャッキー映画の定番となっていく。アクション映画史の金字塔とも言える作品で、この映画が無かったらアクション映画の歴史が変わっていたかもしれない。アクションだけでなくコメディ映画としても秀逸で、映画館は爆笑の連続でした。
サモ・ハン・キンポーやユン・ピョウとジャッキーの関係性もこの映画がきっかけで知ったなあ。マースやタイ・ポーもこの映画で初めて観たし、オープニングのゴールデン・ハーベストのロゴなんかも強く印象付けられた。とにかく映画史的にも非常に重要な作品だと思う。
僕の地方では成人映画は確か成人映画専門館で上映してたので、そんな悲劇?が起こる可能性はなかっただろうと思います。それにしても成人映画の予告編を父親といっしょに観ちゃうなんて、子供心にも気まずいですねえ(笑)。
イタリア映画は一人で入れませんでしてね。僕も亡父とマカロニウェスタン見に行って、予告編が成人映画でした。しかも、ハードな奴。下見てろって怒られました。頭小突かれて。共感ありがとうございます。