プロヴァンス物語 マルセルのお城のレビュー・感想・評価
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【聡明な少年の夏の日の初恋、冒険、秘密を、品性高く描いたヒューマン・ファミリー映画。後半は物悲しいが、抒情的な音楽も含めて、良い作品であると思います。】
■プロヴァンスの丘で過ごした夏が終わり、街へ戻ってきたマルセル一家。
休日に再び丘へ出かけたマルセルは、可愛く、おませな女の子と恋に落ちるが、彼女の引っ越しによりほろ苦い別れを経験する。
その後、毎週末を丘で過ごすようになった一家は、マルセルの父の教え子、ブジーグに合い鍵を貰い、近道をしようとお城を通り抜けるが、管理人に見つかってしまう。
◆感想
・全編を通し、少年マルセルの夏休みに経験した事をモノローグで綴る作品である。そう、この物語は大人になったマルセルが少年時代に経験した様々な事を、記しているのである。
・登場人物は、皆善性に溢れた人ばかりである。
・大人になったマルセルは社会的も成功するのだが、後半に語られるのは友人達の若すぎる死や、美しい母の早逝である。
ー 大人になったマルセルが購入した城。そこは、毎週末を丘で過ごすようになった一家が、マルセルの父の教え子、ブジーグに合い鍵を貰い、近道をしようとした城だった。
そして、懐かしき扉を開けると、美しい母親の満面の笑顔が大人になったマルセルを迎えるのである。-
<この作品は、人生の楽しさ、美しさ、そして無常なる哀しさを品性高く描いているのである。
抒情的な音楽も含めて、良い作品であると思います。>
最後10分の急な物悲しさ。
前作に続いて今作も最初は平和なムード。プロヴァンスでの平和な夏の休暇。
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でもその楽しい毎日もずっとは続かないし、もう二度と戻ってこない。なんとなく、正月とかお盆におばあちゃん家に行っていとこ達親戚もみんな来てて、おばあちゃんおじいちゃんも生きてたあの頃を思い出してた。
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なんだか大人になってしまったなと。
そして、お嬢様(?)との初恋はプロヴァンス物語の中で一番好きなシーンだな。犬の真似させられたり、奴隷にならされたり、それを喜ぶマルセルとんだドMかよ(笑).
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子供だから許されるようなものを、大人になったらなんだかヤバい匂いがプンプンしていました(笑).
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