フレンチ・カンカンのレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★(全体の2/3まで) ☆☆☆☆(ラスト30分) 一言だけ...
☆☆☆★★(全体の2/3まで)
☆☆☆☆(ラスト30分)
一言だけ。
正直言って前年ははかなり退屈に感じてしまい、チョロチョロっと船を漕いでしまっていた。
本来ならば採点は自粛するところではあるのですが、そんな思いを凌駕する後半のムーランルージュに於ける人間のバイタリティーと大喧騒の素晴らしさ。
全てはこの瞬間に集約されてるルノアールから「コレを見ろ!」…と言う、自信に溢れた叫び。
観終わって暫くは放心してしまったのだった、、、
(´-`).。oO何だ!この多幸感は、、、
2020年12月29日 シネマブルースタジオ
名プロデューサー笑
早稲田松竹のジャン・ルノワール特集で鑑賞。
とにかく盛りだくさんで楽しめた。
ドロドロ?なロマンス、フランスの文化、そして何よりたくさんの歌と踊り。豪華絢爛で、最後のスパートは圧巻だった。
ルノワール監督の、しっかり時代背景を描きつつ、楽しめる作品になっていた。
プロデューサーが裏でニヤリとするやつ、60年近く前からあったんだな、と笑
2023年劇場鑑賞58本目
我が青春のアルヌール
洗濯女ニニに言い寄る男はひきもきらないが、踊りに目覚めた彼女にその気はなく、気持ちは次第に興行師ダングラールに傾いていく。
思いを寄せる側にとっては胸が絞め付けられる思いだが、誰もが経験しただろう青く苦い思い出が蘇る。告白して「ごめん」と言われたあなたの映画。気の弱いオレの青春。
後の「ヘッドライト」と対をなすフランソワーズ・アルヌールとジャン・ギャバン共演の名作です。
エディット・ピアフ
足を上げるのがたいそうなカンカン。「若い娘なんかには無理よ」「時代遅れだわ」などとおばさんに言われるが、それが新しい企画だと舞台監督ダングラールは主張する。で、名前は「フレンチ・カンカン」。こうして生まれたのがフレンチ・カンカンなのか・・・そして店の名前は「ムーランルージュ」。
すったもんだがあって何とかオープンしたムーランルージュ。ラストのフレンチカンカンは凄い迫力だ。
仕事人映画
「しまった、またよく見もせずにこんなものを借りてきてしまった…」と冒頭、フランス映画だからという理由だけで思っていた。なんだかフランス映画が苦手だったのだ。古い小説を読んでいる時のように、細部がところどころ感覚的に上手くつかめず、だらっとした印象のまま観終わってしまうことが多かったからだ。けどこの映画はとても好きだった。今まで観たフランス映画の中ではベスト。
何よりプロデューサー役が格好いい。
ヒロイン役がプロデューサーに裏切られたと晴れの舞台に出ないと言いだすシーン。そこで「自分の仕事はスターをつくることだ。私に恋人や夫が与えてくれるようなものを求めるな。それなら他の男を選べ」と言い切る。それで結局ヒロインは舞台に上がるし、その舞台を自分は見ずに舞台裏で満足気に煙草を吹かす。結局最後は我慢出来ずに舞台を見に行き、その場で次のスター候補を早くも探している。
これはただのミュージカル映画ではない、仕事人映画である。
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