劇場公開日 1966年9月15日

「空中撮影は見事、本当は名作たりえたはずの戦争映画だ」ブルー・マックス あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5空中撮影は見事、本当は名作たりえたはずの戦争映画だ

2019年6月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

第一次大戦での複葉機、三葉機の戦いが堪能できる
地上での戦い、敗色濃厚な首都ベルリンの光景も短いながら空中撮影に負けず劣らず良い映像が撮れている
特に空中撮影は見事という他なく、明らかに空軍大戦略以上のもので恐らく空中での戦いを最も見事に撮れている映画のひとつだ
雲の色、大気の状態、機体の動き
何もかも的確な描写だ
美術、衣装も素晴らしい

惜しむらくは主人公が感情移入しづらいアンチヒーローであること
それに加え特に中盤のドラマパートが緩慢過ぎて睡魔が襲うことだ
主人公に対置する隊長をもっと良い役者に当て、そちらに感情移入ができるようにする
そしてドラマも後半のように緊張感あるドラマパートの前半、中盤であったなら、名作たり得たはずで残念だ

軍事マニアなら見所は多い
第一次大戦ものと敬遠せず観るべき作品だ

あき240