BLUE NOTE ハート・オブ・モダン・ジャズのレビュー・感想・評価
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「真冬の昼のジャズ」は勘弁して…。
ともにドイツからのユダヤ系移民で幼馴染みのアルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフ。
アメリカでジャズにのめり込んだアルフレッドはレコーディングに情熱を傾け、フランシスはカメラマンの素養で多くのアルバム・カバーを撮影(彼のカメラによる『クール・ストラッティン』のアルバム・ジャケットはアルフレッドの奥さんが足モ)。二人のケミストリーの成果であるブルーノートの思い出を多くの生き証人たちがそれぞれの立場で語り継ぐ。
C・サンタナの「ジャズの三大要素は動物、人間、そして神性または光」はちょっと理解不能だが、ある高齢女性(名前忘れたゴメン)の「ジャズがアートだと移民が気付き、それをアメリカに教えた」という主旨には共感出来る。
先頃上映された『Back to Black エイミーのすべて』はジャズと人種の関わりという観点が根本的に欠落しているせいで「タブロイド・ムービー」化していたが、本作は正反対。「ビバップは怒り」という発言にも納得。
何より伝説の巨人たちのプレイは壮観。
シアターの高音質・大音量での感動は、自宅でのソフトや配信の観賞では獲られない感動。
初めて聴いた時、女性の演奏とは思えなかった(誉め言葉です)大西順子のステージもカッコイイ。
『自分の道 欧州ジャズのゆくえ』同様、本作も名前の字幕表記にヘンなこだわりが(字幕監修のP・Bの仕業?! でも、タヴェルニエ監督は「モンク」と発音していたように聞こえたぞ)。
言いたくないが、一部の人たちの主張を曲げないこの手のこだわりが「ジャズは取っ付きにくい」という世間一般の印象を醸成していると思う。
京都シネマで観賞。
会期1週間はやむを得ないとして、『自分の道…』と隔日で昼11:35からの上映というスケジュールは再考して欲しかった。
集客を予想しての時間割り当てなのだろうけど、『自分の道…』はともかく、本作は平日の昼上映にも関わらず結構入ってたので、夜の時間帯ならもっと盛況だった筈だし、隔日にするにしても両作品とも同じ日に観られるプログラムにして貰いたかった。
インタビューに登場してウルフの手腕を褒めてたW・クラクストンの『ジャズ・シーン』も一回劇場で観てみたい。
レジェンドたちの姿は必見‼︎
目新しい話がある訳ではないが
レーベルの発祥、ドイツ系ユダヤの2人が、ナチス政権から避難したNY...
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