劇場公開日 2025年11月14日

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「殿下無敵」プリンス サイン・オブ・ザ・タイムズ 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 殿下無敵

2025年11月18日
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鑑賞方法:映画館

これまで見てきた音楽ライヴ映像の中で最高峰であり、プリンス絶頂期のパフォーマンスを思う存分浴びるには比類なきものである。
“Sign o' the times”のシンプルながら強烈なビートで始まり、バンドメンバーが小太鼓を叩きながらゆるりと登場するシーンからして実にかっこよく、そこから“Housequake”までは怒涛の流れだ。“I could never take the place of your man”での殿下のギターソロは決めまくっているし、シーラ・Eの迫力あるドラミングにはほれぼれするし、Dr.フィンクやエリック・リーズ、アトランタ・ブリスらおなじみの面々の乗りに乗った演奏もたまらん。メンバー全員巻き込んでのユニークな振り付けも楽しく、あとはファンクの洗礼にただただ身を任すしかない。これはライヴと言うよりもうほとんど祝祭と言っていい。とりわけ“It's gonna be a beautiful night”の極上のパフォーマンスは、何度見ても魂がたぎる。

追記
1.ただ、なぜ字幕がなかったのだろう?私の持っているDVDには歌詞も寸劇の会話もちゃんと字幕が入っているのに。
2.プリンスの死後2000曲あまり、アルバムにして100枚相当の録音済のトラックが残されていたらしい。そのうち若干は蔵出しされたみたいだが、残りはどうなるんだろう。
3.ちなみにライヴ映像ベスト3を挙げるなら、ほかにジェイミー・カラムの「ライヴ・アット・ブレンハイム・パレス」とフィロソフィーのダンスの「ライヴ・アット・新木場スタジオコースト」。

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梨剥く侍