ブリットのレビュー・感想・評価
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ニコラスケイジの『ザロック』でもサンフランシスコのカーアクションが...
ジャクリーヌ・ビセットだけを見るつもりが、最後まで。
「ブリット」は刑事物のよく出来た作品だとは知っていた。しかし、特別観たいとは思っていなかった。高校生の頃、ジャクリーヌ・ビセットが好きで写真集まで買っていた。彼女がこの映画で、マックイーンの恋人役で出演していることも知識にあった。
半日仕事が終わり、自宅でくつろいでいた。たまたま新聞を見たら、NHKBSでこの映画が放映されると載っている。久しぶりにビセットを見れると喜んでいたが、この作品に引き込まれ結局最後まで観てしまった。
原作があるみたいだか、脚本が良い。次の展開はどうなるか期待を持たせ、裏切らない。マックイーンは相変わらずかっこいいが、ライバル役のローバート・ボーンもいい演技をしている。初公開時、サンフランシスコ市内でのカーチェイスが評判だった。今の目でみるとさすがに古いが、CGを使っていないし実演しているからたいしたものだ。犯人探しの謎解きも面白かった。
ジャクリーヌ・ビセットは、恋人役としての添えものだけど綺麗だ。
絶対的傑作
今だからカッコイイ映画
今観てもカッコイイ映画、ではない。 今だからこそカッコよく見える映画。
題名通り、ブリットという人物の活躍を描いているが、一般的な活劇と違い、非常に乾いた演出で人物の魅力を際立たせている。 BGMは、センスのいいジャズが所々で必要最小限に使われる程度。 そもそも、サウンドによって人物の感情を説明したり、状況の緊迫感を高めようとしていない。
怒声や罵声や悲鳴など、登場人物の感情表現自体が抑えられており、一般的な刑事アクション映画のセオリーを踏襲していない。 観客が望む理想像に寄せていないことが、この映画の独自性とカッコよさを生み出している。
監督の手腕以上に大きいのは、 スティーブ・マックィーンの個性だ。 彼の演技には、こうしたら強く見えるだろうとか、こういう表情でこんな風に喋ればカッコよく見えるだろうといった、姑息さが見えない。 ただ、ブリットとしてそこに立ち、淡々と行動している。 もともと、そういう演技の作り方をする人なのだが、そこから生まれる魅力がブリットの人間像と重なり、この映画の魅力に還元されている。
あまりにも有名な、サンフランシスコの街中を160キロで爆走するカーチェイスは、 カーレーサーでもあったマックィーン自身のスタントだ。 追われる悪役も含め、 セリフや表情の演技は一切なし。 BGMは、マスタングの低く乾いたエンジン音だけ。 ダッチチャージャーが側壁にぶつかり、ホイールが外れてカラカラと転がる。 車体の揺れに合わせてブレるカメラ。 フィニッシュは、 大爆発と砂埃を上げながらの側溝ギリギリのブレーキング。 実に、迫力のあるカッコいいカースタントである。
もう一つ、この映画を象徴するリアルなシーンがある。 マックィーンが撃ち殺した犯人に近づき、頸動脈に指を当てて死亡を確認する場面だ。 血まみれで目を剥いて倒れている相手は、どう見ても死んでいる。 それでも険しい表情を崩さず、死んでいる相手を見据え、 銃口を向けたままゆっくりと近づいていく。 簡単に銃を下ろさないのは、居合の残身のようだ。 完全に相手の死が確認できるまで、相手に向けた切っ先を絶対に降ろさない。 実戦とは、そういうものなのだ。
マックィーンの他の映画でも、 倒れた相手を撃ち殺すときに左手をかざし、跳ね返った薬莢が顔に当たるのを防いでいるシーンがあった。 一般的なアクション映画では見られない演技だが、 そういう細かいところまでリアルさにこだわる俳優だったのだろう。
今だからこそ、そのカッコよさとスタイリッシュさが際立って見える。
60年代を代表する、刑事アクション映画の傑作である。
想定外の結末…目が点 でも眼・耳福
皆さんおっしゃるカ―チェスは迫力満点。車でスキーチェイスやっているのかと思ってしまうほど。人をひくんじゃないか、周りの家に突っ込むんじゃないか。サンフランシスコ名物のケーブルカーと、他の車と接触するんじゃないかとひやひや。車に詳しくない私でも、手に汗握る。
と同時に、空の、海の青さ・港町が美しく、緊迫感ある攻防に、つきぬけた開放感・すがすがしさにも興奮。
かつ、飛行場でも飛行機にひかれるんじゃないかとハラハラドキドキ。夜、照明が暗くて、全体が見通せない。突然現れるかのような飛行機。ブリットと犯人と飛行機がフーガのようで見もの。
ここでも、近景は緊迫感ある攻防だが、遠くには夜景にライトが宝石のようで綺麗。
もちろん、CGなんて使っていない。
本当の公道で、本当の飛行場での撮影。マックィーン氏自身が替え玉なしと聞く。
レースにも出場なさっていた車好きマックィーン氏ならではのハンドルさばき。
反面、ありえないとか、それでいいの?と突っ込みどころも満載。
映画の中でも議員からも突っ込まれているけど、今現実にこんなことやったら、マスコミの吊るし上げになるんだろうなあ。鑑賞している私達には”犯人”とわかるけど、証拠示せていないもの。最後の場面は正当防衛としたいけど、現実にアメリカでは、”銃を向けられたから撃った”ではすまされていないで”警官の横暴”として抗議が続いているし…。銃を持つ手を撃ったっていいんだし…。
それでも!、
映画の中だと、格好良く、鑑賞している私達も”正義が勝つ”みたいな気持になってすっきりする。
FAXの古さ(初めて見ました!)に象徴されるちょっと前のサスペンス。
サスペンスとしての謎解きがあり、そういう展開?とワクワクドキドキ。犯人を追いつめる筋立てが、古き良きFAXや当時の公衆電話も活躍して、格好いい。
かつ、
主役のマックィーン氏はもとより、上司・部下もいい。マスコミに叩かれたら、前面に出るのは、責任をとらされるのは上司なのに…。あんな人達と働きたい。
黒人は、医者とかいい人としてしか出てこない。人権配慮なのかな?と思ったら、病院や飛行場のスタッフは本当に従事していらっしゃる方と聞く。反対に俳優としての黒人は出演していらっしゃらない様子。時代ですね。
カッコよさを追求したフィクションの中に、
セットやスタントマンを使わなかったり、他にも細かいリアリティが満載。
だから、長く愛されるのかな?
カーチェイスの元祖
今見ると古さはあるね。
しっかり左右安全確認をするマックィーン
カーチェイスにも礼儀あり。信号機のない交差点ではしっかりと左右安全確認をしましょう!などと思っていたら、カーチェイスの主導権がマックィーン演ずるフランク・ブリットに移り、過激な展開となってくる。それでも現代みたいにセットの中じゃなく、公道を使ってたりするので迫力満点。サンフランシスコの坂道と海と市電というのが後々映画でも多用される。
ストーリーは単純ではあるけど、謎も残る。ストレートすぎて上院議員には何の罪もなさそうな描き方ですが、これは今の刑事映画じゃあり得ない世界。まずはオンボロホテルを提供した議員に不自然さが残るし、公聴会での証人というのもシカゴとサンフランシスコという距離感が疑問として残ります。
そんなことはさておき、マックィーンのカッコよさをメインにした作品であり、上司にも物言わせぬ警部補。病院で死亡した証人を隠し、犯人を捕まえたりから死ななかったことにしてくれ!などというパターンもこの時代から誕生したように思えます。あの人どうなったんだろ?というツッコミも忘れさせてくれます。
相手の車はロバート・デュバルが運転してるし・・・そしてマックィーンはスタント無しと思われる。ムスタングがいい音出してます・・・ガソリン食いまくりだけど。
この映画なければ、彼のファンにはならなかったであろう。
恐らく、この映画がなければ、マックインの事は、子供の頃地上波で洋画劇場を観たスターぐらいにしか思わなかった、カーアクションも、フレンチコネクションばり、音楽も、映像も、格好いい、男が惚れる憧れるマックインがこの作品にはいる、フランス映画のヌーベルヴオーグを彷彿させる作品、つまりアメリカ臭さがないからいい、監督がイギリスのピーターイエーッだからなおさらいい、ステンカラーコートの着こなしが格好ええなぁー、車も、すべて男が喜ぶ映画最高作品。
牛乳飲んでもカッコイイ!
マックイーンの表情力
ストーリーけっこうおもしろかった。護衛任務から端を発したミステリーに着実に迫るブリットの視点は楽しかった。ただ、最終的に悪陣営の関係者が全員死んでしまう、殺してしまって、なんかスッキリしない終わり方だったかな。
キレイめの女性がたくさん出てきて、ニヒルなやり取りがあって、どこか初期の007を思わせるような雰囲気があった。
ここまで口数の少ない映画は初めてだったかもしれない 笑 ふと振り返りとカーチェイスのシーン、ホントに一言も喋ってないな 笑 ただ、このカーチェイスのシーンの出来は素晴らしかった。この時代にここまでのクオリティはスゴイと思う。
スティーブ・マックイーンの表情力(表情で語るパワー)は目を見張る。
大人の刑事ドラマ
名作中の名作ですけど
坂の上付近では徐行しましょう
タイトルなし(ネタバレ)
随分と前にテレビで見た映画を再び、DVDで観賞。
懐かしさだけ滲む込む作品。
内容も展開も現在のサスペンスドラマ以下。
見せ場となるカーチェイスに心を驚かせてた、あの頃が懐かしい。
史上最強の…
男は黙って追いかけろ
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