プリシラ(1994)のレビュー・感想・評価
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都会→砂漠→都会
こんなに面白く楽しく笑えて泣ける映画だと思わなかった。俳優にびっくり!テレンス・スタンプ、凄い!「テオレマ」で初めて出会い、今から30年前の映画にドラァグクイーンとして現れる。上品なマダム、彼女の言葉にはみんなが納得する。少し老いた、美しい彼女の顔、言葉、エレガントな振る舞い。テレンス・スタンプってすごいと静かに感動した。彼女の仲間2名は個性も今までの人生も豊か。バーナデット(テレンス)から一番嫌がられていた若者マッチョ・ドラァグクイーンはガイ・ピアース!ついこの間の映画「The Brutalist」でラースローのパトロンやってたハリソン!実は女性妻(とってもいい!)と結婚していて息子がいる彼は、マトリックスのエージェント・スミスー!
行ったことないオーストラリア、いろんな昆虫や動物と出会う大地、ぐるりと一回転してどこも地平線。都会では歓迎されるドラァグクイーン、田舎ではてんでダメ。30年前の映画だけれど全く古さを感じない映画だった。笑い、悲しい悔しい涙がたくさん流れた。音楽よかった。
【”天皇星から来たらしき、色々な事情を抱えた強烈な色彩のオカマトリオ、”GO・WEST!”珍道中を描く作品。】
ー 当時の資料によると、バーニーを演じたテレンス・スタンプは今作の出演に対し、難色を示したという作品。”そりゃ、そーだ!”ー
・オーストラリアの広大な地を舞台に、3人のドラァグクイーン(バーニー&ミッチ(ヒューゴ・ウィーヴィング:この人が最もオカマらしさを出してきた気がする。歌舞伎町で見た気がするよ・・)&フェリシア(ガイ・ピアース)がオンボロバスの「プリシア号」でオカシナ旅する姿を描いたロードムービー。
・超有名だった(過去形)のミュージカルの映画化であるが、極彩色の3人のドラァグクイーンの衣装はインパクトがあるが、ミュージカルシーンの楽しさが少し欠けている気がするなあ・・。
<アバの楽曲を活かそうとしているのかもしれないが、なんとなーく、ミッチの久しぶりに会う妻や息子との対面シーンがメインになってしまった、本来のミュージカル映画としての楽しさが薄らいでいる気がした作品。
それは、テレンス・スタンプを筆頭に、メインキャスト3人が歌って躍るシーンが殆どなかったからであると思われる。
ヒットしたミュージカルを映画化するのであれば、衣装だけではなく、歌って躍れるキャスティングをお願いいたします・・。>
ABBAのう○こ
オーストラリアではゲイ、女装趣味は市民権を得られてないような。「...
テレンス・スタンプの俳優の魔力
口パクショーのドラッグクイーン3人の大陸横断のロードムービー。ヒューゴ・ウィーヴィングとガイ・ピアースがこの映画出演を契機にアメリカ映画で活躍するようになった作品で納得の演技。しかし、やはりというか、テレンス・スタンプ55歳のドラッグクイーンの存在感が凄い。貫禄と憑依を備えて見事なものである。元々不思議な存在感で特異なスタンスにある異色男優だが、この作品でも安定した演技力を見せてくれる。
26歳の「コレクター」28歳の「血と怒りの河」「世にも怪奇な物語」「テオレマ」32歳の「ランボー」の頃の唯一無二の妖しさを、若さを失っても感じられる俳優としての魅力がある。このテレンス・スタンプの演技を観るだけでも価値がある。
キャストが最高!
複雑な立場
元気が出る
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