フランケンシュタイン(1994)のレビュー・感想・評価
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ケネス・プラナークオリティ
おどろおどろしい様な雰囲気ではなくファンタジー映画のような作りになっている。演技派の俳優を豪華に揃えているため観る者を飽きさせない。特にエリザベス(ヘレナ・ボナム・カーター)が良かった。研究を続けることとエリザベスとの愛を天秤にかけるやりとりは見物です。
かなり時代考証にも力を入れて、細かな描写にもこだわりが感じられました。デ・ニーロ演じるモンスターが人間らしい感情を徐々に身につけていく様子、ヴィクターの裏切り行為によって凶悪化する様子等、彼の演技も素敵だ。そのため、ホラー映画ではなくファンタジー&人間ドラマとして出来上がったようだ。ホラーのような怖さはもちろん無く、最後には涙を誘われます。
スタッフ・キャストをこれだけ揃えたのに
現代に置き換えると、亡くなった人をAIで蘇らせようとする試みが是が...
忘れえぬ映画
焼身自殺(自死ではなく、あえてここでは自殺という言葉を使う)の場面がありますので、これから鑑賞を考えていらっしゃる方はご注意を。
でも、その場面に至るまでの流れと、この後に続くその”人”の想いを考えると、衝撃とともに、号泣すらできぬほどの驚愕・切なさに胸を貫かれる。忘れえぬ映画です。
南米で、スペイン語バージョンで鑑賞。
拙いスペイン語では、ついていくのがやっと。
なのに、だいたいのストーリーは映像・役者の演技で堪能できます(それくらい演技と映像が作りこまれている)。
その、物語の切なさに、役者の演技、調度類等の映像美に、何度も見返したいのに、冒頭に記した場面が衝撃的過ぎて、切なすぎて、なかなか再チャレンジできません。反対に言えば、何年も前に他の言語で観た映画なのに、ずうっと心に残る映画です。
原作未読。若干変えてあるらしいけれど、ほぼ原作通りらしい。
原作がそうなのか、シェイクスピア俳優として名高いケネス氏が監督だからか、
舞台らしい視覚効果を狙った?と思えるような場面や、省略等ツッコミどころはあります。
でも19世紀の雰囲気たっぷりに魅せてくれます。”あの”場面があんなに美しくロマンチックに見えるなんて。
当時のキャッチコピーは「愛もなく、なぜ造った」。
映画史上に残したい傑作キャッチコピーだと思います(個人の感想)。
尤も、二人目のクリーチャーは「愛ゆえに(勝手に)造った」なんですけれどもね。
”つれあい”・”友”を求める気持ち。
自分を認めてもらいたい気持ちに心が揺さぶられる。
そして人間のエゴ。
そのエゴ丸出しにしてまでも求めて禁断の領域に踏み込んでしまうその心。
そのエゴに翻弄される”人々(怪物含む)”。
人間が一番怖い存在なのかもしれません。
タイトルを聞けば、ホラーのジャンルに分類されそうですが、
この映画は、壮大な人間ドラマです。
心の純な部分と、闇をご堪能ください。
デニーロ氏とケネス氏の好演はもちろんのことですが、
ヘレナさん、なんでこの演技で受賞していないんだろう。不思議です。
原作者についての映画が公開される今、二本立てでリバイバルしないかな。
自分勝手な発展
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