劇場公開日 1935年7月11日

「【”友達・・。されど。”今作は生きていたフランケンシュタインが盲目の老人に言葉を習い、人としての感情が生まれるも”作られた花嫁”に拒絶される哀しき物語である。】」フランケンシュタインの花嫁 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【”友達・・。されど。”今作は生きていたフランケンシュタインが盲目の老人に言葉を習い、人としての感情が生まれるも”作られた花嫁”に拒絶される哀しき物語である。】

2025年9月10日
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鑑賞方法:VOD

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幸せ

■群衆の怒りに追い詰められ、焼死したかに見えた“フランケンシュタイン”。だが彼は人知れず助かり、森の奥に潜んでいた。
 一方、怪人との戦いで負傷し、妻の介抱を受けていたフランケンシュタイン博士は、プレトリアス博士から新たな生命の創造を持ちかけられる。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・“フランケンシュタイン”は森で出会った、盲目の老人に音楽を奏でられ、言葉を習い、人間らしい感情を得ていく。
 だが、愚かしきプレトリアス博士は、フランケンシュタイン博士と同じように死体から怪物を作ろうとし、若い女の死体から、美しい”怪物”を作り上げる。

・“フランケンシュタイン”はその美しい”怪物”を見て、嬉しそうに手を差し伸べ”友達・・。”と笑いかけるのだが、その美しい怪物は”彼”を見て悲鳴を上げ、絶望した“フランケンシュタイン”は、プレトリアス博士を逃がさずに、崩れ堕ちる塔の中で運命を共にするのである。

<今作は、前作の“怪物フランケンシュタイン”から、人間の感情を得た”人間フランケンシュタイン”が、結局は”友達”に拒絶され、”友達”を作り上げた愚かしき博士と運命を共にする哀しき作品である。
 人間は”怪物”を作り、その”怪物”をコントロールできなくなると恐れる。
 ”本当の怪物は何なのか”をシニカルに描いた作品でもあるのである。>

NOBU
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