プラトーンのレビュー・感想・評価
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戦争の実態 アメリカver~
戦争の恐ろしさ、戦争がどれほど不毛なものかを伝えるための大切な映画。 戦場では善も悪もドラマもなく ただ二択。「死ぬか生きのびるか。」そんな戦争のやりきれなさを生々しく描いている。
2度とこんな無駄な武力による解決方法は取らないでほしいです。
鮮烈な戦闘描写、秀逸な戦争映画
ほぼ、20年振りに見たけどまた、違った感動を覚えました。残酷な描写は、フルメタルジャケットや狂気の描写は地獄の黙示録、さらに戦闘シーンはハンバーガーヒルと言った戦争映画の名作の方が優れているかもしれない。しかしながら、この作品は、ポスターにもある通り、鮮烈な印象を与えたウィリアム・デフォーが死んでゆくシーンを中心に、中盤の緊迫した裏切りと狂気の展開が観る側をグイグイと引っ張りこむ。そして最後の戦闘シーンまで正に目が離せない。新兵が、その激しい環境により神経を患い、狂気が宿るさまをチャーリー・シーンが初々しく演じてます。また、若かりしジョニー・デップがベトナム人との通訳を行う兵士を演じてチョイとでてます。
理屈を超えた現実が待ち構える
総合80点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:75点|音楽:80点 )
ありのままの戦争の現実を一兵士の目を通してえぐりだした秀作。
内地にいて国家の大義や矛盾を考えて志願した若者が戦場で実際に体験するのは、ひどく厳しい戦場の環境での日常と自軍兵士の行う卑劣な行動。密林の中で眠る間もろくにないままの重労働と緊張の日々と、北ベトナム軍に協力していると見られる村での彼らの行ったことの残酷さを生々しく描く。隠れている穴から出して足元を銃撃して脅し、その後は頭蓋骨が割れて脳が飛び出るまで銃床でベトナムの村民を殴り続ける場面は凄まじくて戦慄の演出だった。
北ベトナムに協力しないと彼らに殺され、南ベトナムや米軍にそれを発見されるとやはり殺されてしまう村人はどうやって生き抜けばいいのか。どんな理由があろうと北ベトナムに協力する村があり、自軍兵士を殺されることになるアメリカ軍は、それをどうすればいいのか。綺麗ごとだけ言っていられない怒りにまかせて行動する兵士がいて、それに反対して規律を守ろうとする兵士がいる。どちらの言い分も分があり、戦いの恐怖と合わせて兵士の体験する厳しい現実が迫ってくる作品だった。また、包み込むような悲しさを奏でるバーバー作曲のアダージョが作品にとても合っている。
戦争映画No.1
中学生の頃に観て以来、二度目の鑑賞。 パッケージになっている有名なシーンと、 ラストはもう凄まじい迫力で… 圧巻の一言。 これまで観た戦争映画では間違いなくNo.1。 アメリカ側からの視点ですが悪い部分を隠していません。
むしろさらけ出しています。 ただ戦争とはこういうものだと… もう四半世紀前の映画ですが全く色褪せない作品です。 ちなみに若かりしジョニー・デップがちょこっと出ています。 主役が霞まないように大幅に出演シーンがカットされているそうですが。 もし観ていない人がいたら是非。
経験者オリバー・ストーンの魂の訴え
「プラトーン」には、最後のシーンでチャーリー・シーン演じるクリスが語るように「この戦争を伝える」ことをカタチにした自身もベトナム帰還兵であるオリバー・ストーンの魂の訴えだ。
ベトナム戦争を通じて"戦争の狂気"を描いた名作は多いが"ベトナム戦争"を描いた作品は数少ない。
その中でも圧倒的なリアルさをほこるこの作品は際立った輝きを放っている。
オリバー・ストーンはアメリカの徴兵の仕方に憤りを感じベトナムへやって来た志願兵のクリスという人格を借りて観客を戦争の追体験へと誘う。
そこにドラマなど存在しない。
在るのは、体に虫がつきまとう湿った熱帯雨林であり、雨の中でも泥だらけになりながらするほふく前進であり、価値観の相違ということだけで仲間を殺す上官であり、非道に扱われる現地の人々であり、次々に死んでいく仲間達であり、極限の状態に人間性を喪失する自分であり、地獄のような場所でも変わらず輝く美しい星空である。
経験者と同じように体験し感じることは不可能である。
しかし、次世代の私達には「この戦争を知る」義務があると思う。
戦争の裏側
いやー、久しぶりに戦争映画を見ましたけど、良いですね。!!
最後のシーンはすごくすごく泣けますよ。!!
なにせ、オリバー・ストーン監督自身がこの、ベトナム戦争を味わってここまで、来たわけですから、十分に苦しかったでしょう。
監督の伝えたかった気持ちが分かりますねー。
少し残酷ですが、ぜひ見てみてください。!!
人は何故戦うのか?
ベトナム戦争を題材にした秀作。
僕自身、この作品に出会うまでは、いわゆる「戦争物」の映画には興味が無かったんですが(あの「地獄の黙示録」ですら未見でした)、この「プラトーン」を観て、もの凄い衝撃を受けました。
ベトナム戦争の最前線に配置された部隊へとやって来た主人公の視点で語られる物語は、残酷なまでに客観的に戦争の惨さを炙り出していると思います。
人は、どうして戦いを止めないのか?考えさせられます。
いまだに忘れられない作品の一つです。
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