プラトーンのレビュー・感想・評価
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3回目鑑賞
ストレートな反戦物。オリバーストーンの実体験を元に作成されただけあ...
分かりやすく戦争の恐ろしさを伝える
この映画の意味、イデオロギーの対立
この作品は戦争映画ですが深みがあります。
個人的見解ですが、エリアスとバーンズの対立はベトナム戦争当時のアメリカ国内のイデオロギーの対立を表しています。
バーンズは戦争を支持してきた保守派の勢力の象徴であり、そして主人公も最初はバーンズ(強いアメリカ)に憧れています。
エリアスは反戦左派(この映画ではアメリカの良心)の象徴です、これはエリアスの主張に表れています。(露骨ですがエリアスと仲間達がヒッピーパーティーをやっているのもその演出ですね)そして戦争の真実を知り、バーンズ(強いアメリカ)の狂気を知り、主人公はエリアスに傾倒していくのですが
エリアス(アメリカの良心)はバーンズ(強いアメリカ)に殺されます。
あのエリアスのポーズはアメリカの良心の死を表しているのです。
主人公がヘリに乗って戦場を去る時の意味深なナレーション「エリアスとバーンズの反目はいつまでも続くだろう、時として僕は、あの2人の血が僕の中にも流れているのを感じる」とは
まさに人間のイデオロギーの対立を指す言葉です。
●夜の野戦の恐ろしさ。
見なきゃいけない気がして観た
「プラトーン」を観て
ベトナム戦争・・
戦争の実態 アメリカver~
鮮烈な戦闘描写、秀逸な戦争映画
ほぼ、20年振りに見たけどまた、違った感動を覚えました。残酷な描写は、フルメタルジャケットや狂気の描写は地獄の黙示録、さらに戦闘シーンはハンバーガーヒルと言った戦争映画の名作の方が優れているかもしれない。しかしながら、この作品は、ポスターにもある通り、鮮烈な印象を与えたウィリアム・デフォーが死んでゆくシーンを中心に、中盤の緊迫した裏切りと狂気の展開が観る側をグイグイと引っ張りこむ。そして最後の戦闘シーンまで正に目が離せない。新兵が、その激しい環境により神経を患い、狂気が宿るさまをチャーリー・シーンが初々しく演じてます。また、若かりしジョニー・デップがベトナム人との通訳を行う兵士を演じてチョイとでてます。
理屈を超えた現実が待ち構える
総合80点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:75点|音楽:80点 )
ありのままの戦争の現実を一兵士の目を通してえぐりだした秀作。
内地にいて国家の大義や矛盾を考えて志願した若者が戦場で実際に体験するのは、ひどく厳しい戦場の環境での日常と自軍兵士の行う卑劣な行動。密林の中で眠る間もろくにないままの重労働と緊張の日々と、北ベトナム軍に協力していると見られる村での彼らの行ったことの残酷さを生々しく描く。隠れている穴から出して足元を銃撃して脅し、その後は頭蓋骨が割れて脳が飛び出るまで銃床でベトナムの村民を殴り続ける場面は凄まじくて戦慄の演出だった。
北ベトナムに協力しないと彼らに殺され、南ベトナムや米軍にそれを発見されるとやはり殺されてしまう村人はどうやって生き抜けばいいのか。どんな理由があろうと北ベトナムに協力する村があり、自軍兵士を殺されることになるアメリカ軍は、それをどうすればいいのか。綺麗ごとだけ言っていられない怒りにまかせて行動する兵士がいて、それに反対して規律を守ろうとする兵士がいる。どちらの言い分も分があり、戦いの恐怖と合わせて兵士の体験する厳しい現実が迫ってくる作品だった。また、包み込むような悲しさを奏でるバーバー作曲のアダージョが作品にとても合っている。
何回見ても面白い
最初は劇場で見て、DVDでも見て初めて地上波吹替えで見たところ今までで一番理解できたかもしれない。役者の顔も最近ようやく覚えられるようになってきたので、かなり見分けがついた。
ちょっと疲れるともうダメだなんて弱音を吐いてしまうのだが、ベトナム従軍兵は雨の中蟻に噛まれながら外で寝たりしないといけないし、思い荷物を運んだり、嫌なおっかない上官と一緒に行動しなければならない。それを思えば自分の日常なんて、仲間に撃たれる事もなく本当にどうってことないと思える。
泣きたくなったり死にたくなった時こそみるべき映画である。またそのうち見よう。
(追記)
午前十時で見た。多分4度目で、やっぱりとても面白かった。ウィレム・デフィーが悪者じゃない役だった。生死が紙一重感がすごかった。特に村長の奥さん、変に興奮しなければ死なずに済んだのに気の毒だった。
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