「残念な医学生たち」フラットライナーズ(1990) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
残念な医学生たち
若き医学生デイヴィッド(ベーコン)は救急手術の際、執刀しようとして怒られ、4か月の停学処分。天才ランディ・ステックル(オリヴァー・プラット)は若き日の創世記を書こうとしている。女医レイチェル・メナス(ロバーツ)は患者の臨死体験を聞いている。ハーレイ医師(ウィリアム・ボールドウィン)は解剖の授業中にレイチェルを口説いている。ネルソン(サザーランド)は自殺志願で、仲間の医者に手伝ってもらおうとしている。というか、臨死体験をして生と死の間を見ようとしているのだ。
5人の医学生がチャレンジしたネルソンの実験はとりあえず成功。1分の臨死体験をやってのけたのだ。そして、次は俺、次は俺と、みんな体験をしてみたくなった(笑)。次はハーレイの番だったが、ナンパ野郎の彼は女の裸がいっぱい出てくる夢(?)を見てた。そしてデイヴィッド、レイチェルと、ステックル以外は皆実験を体験する。
臨死中に見る光景が問題じゃなく、体験後において見る、罪悪感による幻覚がテーマ。デイヴィッドとネルソンは小学生の頃に女の子をいじめたことによる幻覚。特にネルソンにはいじめて殺した少女に暴行され、実際に怪我をするのだ。デイヴィッドは今や大人になった黒人女性に謝罪するという手段で幻覚から解放されるが、ネルソンの場合は相手の少女は死んでいるのだ・・・
ハーレイはビデオマニアで不特定多数の女とセックスしたシーンが撮られているのだが、婚約者がそれに気づいて婚約破棄・・・。レイチェルは死んだ父親の幻覚に苛まれる。そして、ネルソンはついにもう一度臨死して、謝罪しようと試みる。というか、一人だったから、自殺だね。他の4人がその行動に気付いて助けようとかけつけ、結局、臨死の最長記録を達成してハッピーエンド。死んだ少女の代わりに自分がいじめられて死ぬことを経験したのだ。しかし、まぁ、つまらない内容だ。フラットラインとは心電図モニターの波形が死ぬときフラットになるという、あれだ。