ブラックホール

劇場公開日:

解説

近づくもの全てを吸収してしまう程の超引力をもつ宇宙の巨大な穴、ブラック・ホールの謎と神秘を描くSF映画。製作はロン・ミラー、監督はゲーリー・ネルソン。ジェブ・ローズブルック、ボブ・バーバッシュとリチャード・H・ランドーの原案を基にジェブ・ローズブルックとゲーリー・デイが脚色。撮影はフランク・フィリップス、音楽はジョン・バリー、編集はグレッグ・マクローリン、美術はジョン・B・マンスブリッジ、特殊効果はピーター・エレンショーが各々担当。出演はマクシミリアン・シェル、アンソニー・パーキンス、ロバート・フォスター、ジョセフ・ボトムス、イベット・ミミュー、アーネスト・ボーグナインなど。

1979年製作/98分/アメリカ
原題または英題:The Black Hole
配給:東宝東和
劇場公開日:1980年12月20日

ストーリー

NASA小型探索船パロミノ号の3Dビジョンがある幽霊船をキャッチし、それが20年前突然宇宙から姿を消した人類最大の宇宙船USSシグナス号であることを示した。そして漂流するそのシグナス号の彼方には、宇宙最大の謎ブラックホールが拡がっていた。パロミノ号の乗組員であるデュラント博士(アンソニー・パーキンス)、マックレイ博士(イベット・ミミュー)、ホランド船長(ロバート・フォスター)、パイザー中尉(ジョセフ・ボトムス)、そしてジャーナリストのハリー・ブース(アーネスト・ボーグナイン)らは、そのブラックホールを驚異をもって観測した。この黒い穴は、超密度がもたらす超引力によって、近づくものを全て吸収してしまうのだった。危険の中で、遂にパロミノ号はシグナス号とドッキングに成功した。彼らを迎えたのは、唯一のシグナス号の生き残り、ラインハート博士(マクシミリアン・シェル)とロボットたち、それに異様なヒューマノイドたちであった。ラインハートは、20年間もの間、このブラックホールと闘い続けてきたのだ。この天才には、しかし謎めいた部分が多くあった。そして、シグナス号の倉庫から発見された生き残りロボットの口からラインハートとヒューマノイドの秘密を聞き出したデュラントが、博士に虐殺された。そして脱出を計ったハリーも爆死した。この銃撃戦の中、シグナス号は大隕石群に遭遇し、破壊され出し、そのままブラックホールに吸い込まれ始めた。ブラックホール突破用にラインハートによってプログラミングされた小型脱出船を奪ったホランド船長たちはブラックホールを目がけて突っ込んでいった。後には、粉々にくだけ散るシグナス号の最期の姿があった。

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映画レビュー

3.0約40年前の公開時には最先端のSF映画という宣伝で鳴り物入りで公開されたが今観ると(当時として)良くできている部分が半分、時代遅れで且つダメな部分が半分ずつくらい。

2022年3月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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もーさん

3.5(ワタシ的)SF映画史上最高のオープニング!

2022年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

楽しい

単純

萌える

1980年当時のワタシはすでに、「月刊サイエンス」の最新号が出ればすぐ書店で内容を全て立ち読み(値段高いし無駄に難しいので殆ど買わなかった)し、代わりに「月刊天文ガイド」を買って帰るハイパー・サイエンスボーイ(自称)でしたが、その頃の一般科学感覚では映画冒頭の”先進の”ワイヤCGによるブラックホール描画と渦巻く姿は十分に説得力あるクールなものでした… 「インターステラー」を見てより正しいブラックホール像を知っている現代の若者はこれを見て笑うでしょうが、それも40年後には同じように苦笑されるのでしょう、たぶん、てかされてくれ。 さて映画ではそのオープニング直後から、ロボコンの弟みたいな超カッコ悪い(当時もこれ見てのけぞった)ロボットが出てきてせっかくの空想科学的な雰囲気をぶち壊しますが、さらにその後にレトロかっこいい幽霊宇宙船"USS Cygnus"が登場して少し持ち直します。ワタシはこの古典ディズニー的雰囲気のある、『シャンデリア+化学プラント+巨大タンカー+内装はお城』のシグナス号になぜかとても魅かれます。そして探索する”USS Palomino”のクルーにハリウッド最高の脇役アーネスト・ボーグナインがいることが、ワタシには最大のプラスです(ただし探検同行ジャーナリストとかいう変な役)。また幽霊船のID照合に5カ国の候補が出てきますが、小ネタとしてちょっと誇らしい一瞬もあります。 しかし、そのほか・そのあとのストーリーには残念ながら殆ど褒めるところがありません。読んだ一説によると、当初「2001年宇宙の旅」や「サイレント・ランニング」のようなシリアス科学大作にする考えで制作が始まったものの、一歩先んじて大ヒットした「スターウォーズ」のスペースオペラ調にディズニー幹部が影響されてしまい、レーザガンを撃ち合う展開やダース・ベーダー風キャラ(こちらはロボットでかつ黒ではなく真っ赤)を入れさせて脚本が大混乱に陥ったとか。クールさを保った冒頭部から考えるとそんな横ヤリがとても残念ですが、米の大作にはよくあることで仕方ありません。本作は2000年代にリメイク構想があったもののポシャってますが、”ブラックホール”といういわば宇宙SF界最強のパワーワードを題名とするだけに、いざ作ろうとすると色々と思惑が交錯してしまうのかも知れません。 前述のように、本作は冒頭部以外は全てが非常にビミョーであり高い評価のできない映画ではありますが、ワタシにとっては不思議と忘れられない作品です。初見はおそらく1981年正月、今は遠い松戸輝竜会館ではなかったかと思います。

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keebirdz

2.0竜巻みたいなブラックホール

2022年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

小型探索船が幽霊宇宙船を見つける。 中にいたのは狂人が一人と、あとはロボットだけだった。 ブラックホールは竜巻のように船の前にあり・・・。 お金はかかっているようだが、全体的にチープ感が漂う。

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いやよセブン

3.5レビューなかったので

2022年1月8日
Androidアプリから投稿

ディズニー+で観れるようになったため鑑賞。 コックピットがカラフルで背景美があると思いますが、ラストシーンはなんとかならなかったのでしょうかね。 ブラックホールで引っ張って、そこまでのストーリーラインは低調、キャラのインパクトも薄味。 俳優さんたちは有名どころ多いね。 ディズニー+入ってる人はせっかくだから観るべき

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シネマんディアス泉本