舞台恐怖症

解説

ハリウッドで成功を収めたヒッチコック監督が、名女優マレーネ・ディートリッヒをキャストに迎え、故郷イギリスで撮りあげたサスペンス映画。夫を殺したスター女優シャーロットは、愛人ジョナサンに助けを求める。ジョナサンは後始末のためにシャーロットの屋敷を訪れるが、女中に目撃されてしまい警察に追われるハメに。ジョナサンを匿うことになった友人のイブは、ジョナサンの容疑を晴らすべくシャーロットに近づくが……。

1950年製作/110分/イギリス
原題または英題:Stage Fright

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映画レビュー

4.0現代の感覚から見ても楽しい、面白みがたっぷり詰まった娯楽作

2020年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この思わせぶりなタイトルから、てっきり舞台に上がるのが怖い女優のお話なのだと思い込んでいた。ヒッチコック作品の中でもそれほど話題に上がることがないので凡作なのかな、と。ところが、とんでもない。本作は冒頭から常識をひっくり返す仕掛けに満ちていて(これは後からわかることなのだが)、現代の感覚で見ても「新しい!」と絶賛せずにいられない。まだ演劇学校で学ぶ新進女優でもあるヒロインの「人物になりきる」得意技をちりばめつつ、バラエティあふれる登場人物とのやりとりとベテラン女優(ディートリヒ)との対決、さらに劇場空間を駆使したクライマックスの盛り上がりもお見事と言うほかない。ところが当のヒッチコックは本作を過小評価していて、様々な仕掛けに関しても「やるべきではなかった」とコメント。いえいえ、あなたが時代の二歩先を行っていただけですよ、とフォローしたくなる。見て損はない、面白みのたっぷり詰まった娯楽作だ。

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牛津厚信

3.5君はヒッチのメッセージに気がついたか?

2024年7月13日
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タンバラライ

4.0ストーリーをどう評価するのか?

2024年4月8日
PCから投稿

出入りの激しいサスペンスと捉えるか?
梯子を外されたような陳腐なサスペンスと捉えるか?
どちらにしても、ヒッチの独壇場であるはずのサスペンスを、映像ではなくセリフで説明してしまったところはヒッチらしさがありません。

ヒッチ自身も自分に向かない本格推理に手を出してしまった、とトリュフォー先輩に説明しています。なによりも「嘘の回想」を採り入れたことは観客の怒りを買ったハズだと反省もしています。

ディートリヒ先輩の化け物並みの存在感は、画面を通して風圧を感じます。
ヒッチの作品で自由に振舞って、好きなことが言える唯一の女優だそうです。

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越後屋

4.0シャレードはこの映画をリスペクトしている。 ベタなミステリーだが、...

2023年7月10日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ