ブギーナイツのレビュー・感想・評価
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二度見
そういう舞台ならでは当然のちんネタでしっかりと笑いをとってくる。笑わなしゃーないラスト。脱ぎっぷりも躊躇なし。ポルノ産業の実態を捉えたものとは思わないが、クールに描くわけでもなく、蔑むわけではなく、ビジネスとしてドライに捉えるのがよい。
リトルビル夫婦が幕引く70年代、ヒッピーの生き残りの絶滅からビデオ時代の到来。なんだかんだ言ってシフトしているバートレイノルズ。栄枯盛衰ものでそのジェットコースターぶりは十分楽しめるが、面白いのは破滅的ではない所。ライリーもチードルも次の時代に向かう。
キャラクターの豊富さ、それに応える役者陣、エンターテインメントとしても充実の一方、職業差別、アンバーの離婚協議の行方、勉強ができないローラーガール、ゲイ役を演じるフィリップと次代に繋がる社会問題もしっかりと踏まえる。
エンタメの最高峰。
豪華キャスト、おバカで過激な描写、そこは最高です。
お話としては、冴えない少年がポルノスターとしての才能を見出され、その巨根を武器にポルノ業界のトップに駆け上がっていく話。しかし、ポルノ俳優としての葛藤などは特に描かれず、ただ有名になっていくに連れて天狗になって、最後に師を失うだけ。ここで最後には全てを失うのが定石だけど、てか監督的には全てを失ったという事なのだろうが、主人公が凋落する様が深く描かれてないから、ただ主役の座を失っただけで悲劇でも何でも無い。
あとは、主人公が母親と喧嘩して家を出て絶縁したのはいいが、有名になった姿を母親が知り、母親がネガティブな感情になる、みたいな描写が欲しかった。主人公が一般社会において白い目で見られるみたいな描写も欲しかったし、それがないとポルノ業界はどういう世界なのかが伝わらない。
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