劇場公開日 1998年10月10日

「ジャック監督が「全裸監督」の村西監督と随所で重なった」ブギーナイツ ピッポさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 ジャック監督が「全裸監督」の村西監督と随所で重なった

2025年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

「ワン・バトル・アフター・アナザー」が素晴らしかったので、ポール・トーマス・アンダーソン監督の過去作品が観たいと思った。
先ずは初期作品。
1970年代末から1980年初頭を背景に米国のポルノ映画業界にスポットを当てた作品。
日本の初期アダルトビデオ業界を撮ったNetflix「全裸監督」の時代背景の10年前。
私には本作の映画監督ジャックと「全裸監督」の村西監督が随所で重なった。
どちらの監督からも、俳優に対する愛とリスペクトを強く感じる。
所謂「エロ」作品は女性に裸になってもらい、カメラの前で身を張って演じてもらう究極のショー。
演者と監督の強い信頼関係や安心できる環境の提供などがなければ成り立たないはずだ。
そんな世界で、俳優からスタッフまでの一人ひとりが抱える想いや痛みを丁寧に切り取った本作。
愛に満ちた作品に仕上がっている。

ピッポ
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