フォレスト・ガンプ 一期一会のレビュー・感想・評価
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どこまでも真っ直ぐであるが故に。
○作品全体
知能は低いが、どこまでも真っ直ぐに走っていく力のある主人公・フォレスト。その才能は周りの人と出会い、助言され、機会を与えられることで輝くわけだが、出会った人との化学反応とも言える変化をテンポ良く展開していくのがとても面白かった。
一方で、その才能には必ず孤独がつきまとう。ジェニーはフォレストと一緒にいられない理由として「進むべき道が違う」と話していたが、正確には「進む速度が違う」なのかもしれない。あまりにも真っ直ぐに突き進んでいくフォレストは、アメフトの時のように誰も近づけない。走り出す方向を示し、共に走っていてもそこに並走しようとするには相当な力がいる。
そんなフォレストに対し、ジェニーが最後に与えるのは二人の間にできた子供。ただ一人で走り続けていれば良かったフォレストに、後ろを振り向かなければならない理由を残した。それは人によっては足枷なのかもしれないが、フォレストにとっては孤独から解放される鍵となったのかもしれない。
一期一会の出会いは確かにフォレストを前へと進めてくれるが、立ち止まることは教えてくれなかった。「ジェニーからの手紙を受取り、向かう途中のベンチで自身の生い立ちを回想する」という「立ち止まり、振り返る」構成の軸にあるのもジェニーだったし、フォレストにとってジェニーは他の人とは違う、特別な人であることが構成からも伝わってくるのが、巧い。
フォレストという主人公の真っ直ぐであるが故の死角を上手に物語に活かした、心に響くテクニカルな作品だと感じた。
○カメラワークとか
・実在の人物と合成させたシーンはコメディチックだけど、登場人物の実在性の演出としてめっちゃ機能してた。
○その他
・ジェニーのフォレストに対する態度って、フォレスト目線だと結構ひどい。孤独を感じてしまうから忘れたくても忘れられないっていう。でもジェニーからすると自分がフォレストにとっての足枷になることがわかってるから距離を取ってる。そこらへんの意図を明確にしてないからこその恋のもどかしさみたいなものがあったりして、そういうのが上手な作品だなあと感じる。ジェニーの手の内を極力隠すことで、最後のジェニーの死が野暮ったくならない。
見れない
障害者の兄を持つものとしては、この映画を見て日頃の兄の行いを思い出してしまう。周りを考えず、大声を出し、母親を怒る、本当に大嫌い。開始主人公が出てきた時に、障害者なのか?と思ってしまうくらい演技力がすごいと思う。それを踏まえて2.0。申し訳ないが本当に嫌いで生理的に会いたくない兄と重ねてしまう。この評価になることを許して欲しい
人生の"意味"についての知見を得られる作品
前評判が非常に良かったので鑑賞してみました。
ですが、見た直後の感想は「割と普通・・・感動シーンもなんだか平凡・・・」という、ある意味落胆するような内容に感じました。
ただ、2時間という長さを飽きずに観られるだけの面白い展開ではありました。
しかし、スタッフロールの時に内容を振り返ってこの映画の何が良かったんだろうか…何を伝えたかったのだろうか… と考えているうちに
作中で、風に揺蕩うように、意味など考えずにただただ生きて、己の気持ちに正直に動いていただけのフォレストガンプの行動に対して
勝手に主義主張・意味を見出したり、期待していた愚かな(?)民衆と、自分が同じ目線になっていたことに気づきました。
作中では何度も、というより、もはや常に「運命」「生死」「主義」「思想」「愛」「欲望」という人間がまさに「意味」を求めるような展開がされていました。
そして登場人物ほぼ全員が、それらに自分なりの信条を持って動いていました。
フォレストガンプを除いて・・・
フォレストガンプは知能が低いが故、意味などは考えず(考えられず)に言われるがまま、そして思うがままに行動して、あまりに純粋で無垢な視点から、豊富な景色と経験、そして本当の愛を得ました。
一方で、人生や概念に意味を求める大衆は他人や祖先といった自分以外の思想に同調して生きて、死んでいきました。
(フォレストガンプとジェニーの生活をそれぞれ対比として表現していたのは見事でした)
そして最後にはフォレストガンプの人生のように、風に揺蕩う羽が、運命に導かれるようにフォレストガンプの足元に戻ってきてEND
これらを通じて私が感じたのは、人生なんて風に揺蕩う羽のようなもので、そしてチョコレート箱を開けるようなものという母の言葉通り
人生や何かに対して、執拗に意味を求めるということは、人生の美しさを喪失させるもので
目の前にある”今”と言う時間を謳歌するのことこそが、在るべき人生の過ごし方なんじゃないか
と感じました。
その感想を元に本作を改めて振り返ると、まさに人生の教本にしたいような、そんな素晴らしい映画でした。
印象的なセリフの数々
昔、見に行ってからお気に入りの作品。
改めてみても、「人生はチョコレートの箱。開けてみるまで中身は分からない」や「ママはいつもわかりやすく教えてくれた」など、印象的なセリフをうまく繰り返していた。
また、公開当時、よく分からなかったアメリカの社会情勢など、今になってよくわかることもあり、ある意味新鮮な感覚だった。
いつまでも色あせない名作は、いつ見ても感動するものだと思う。
受け入れて活かすこと。一途。
人生2度目の鑑賞を子供とするとは。
フォレストは幼少期は脚が不自由で知能面で低IQの子供だったが、女手一つでフォレストを育てる母親の尽力により(というか校長と関係を持ち)養護学校に入らず、普通学校に進学できた。
そこで白い目で見ず優しくしてくれたジェニーと友達になるが、ジェニーは母亡き後父からDVか性被害に遭っていて、とにかく帰宅を避ける人生を辿る。
その間、フォレストはある日、いじめっ子から逃げるために全速力で走ってみたら矯正器具なしで群を抜いて速く走れるほどに脚は成長していて、脚の速さでラグビー推薦の大学進学、卒業、陸軍、ベトナム出兵、仲間を走って助け帰還し勲章、卓球で軍の慰安活動をし大統領に会うなど、どんどん人生が開けていく。
軍で仲良くなったババはベトナムで命を落としてしまったが、遺志を継ぎ約束を果たすために、エビ獲り漁船に大金を注ぎ込みババ&ガンプ社を立ち上げ、軍で上司だったが両足を負傷しなくしてしまったダン中尉を指揮官として船に乗せ、中尉と大金を稼ぐ。
中尉のはからいでアップル社にお金が投資されており、一生困らない資産を得たフォレストガンプはアメリカ全土を走って回ったり自由を得た。
フォレストの人生の節目節目で会えたり会いに来たりするジェニーのことを、子供の頃から一途にフォレストはずっと毎日想い続けている。
ジェニーは無意識に大切にされない記憶が根付いてしまっているのか自分に自信がなく、プレイボーイに載ったり、裸同然でステージでフォークソングを歌ったり、ライターDV男や薬中男とヒッピーをしたり放浪生活をしていてとにかく危なっかしい。
何度もジェニーを止めるフォレストを度々振り切るジェニーだったが、疲れ果てたある日、帰る家なく、母を天に看取った後のフォレストの家に戻ってくる。
そして、恋愛対象を超えた存在の、一番大切にしてくれる存在はフォレストだとやっと気が付くのだが、好きなだけ眠り続けた後、フォレストの求婚には応えず、出ていく。
そこからやっと生き直すかのように仕事をして、雰囲気も憑き物が取れたかのように変わるジェニー。
フォレストが再開した時には、ジェニーにはフォレストとの息子が産まれていて、一方ジェニーはウイルス性の病で最期が近付いていた。
ジェニーと結婚をし式をあげ、ジェニーを看取り、息子を1人育てるフォレストの人生となった。
作中、どちらも片親のフォレストとジェニーだが、愛をもって育ててくれる存在があったかで、人生がこれだけ変わるのかと比較の視点が与えられる。
フォレストは、周りの空気を読んで決めるような複雑な判断や、関わる人の心境を読んだうえでの会話はできない。でも、素直で、ひとつの命令を遵守するのは得意。なので人から好かれるし、とにかく走ったり、軍のトップダウン指示に従ったり、球をよく見て打ち返せば良い卓球などはとても向いている。
そのフォレストに軍の良き上司として接してくれていたダン中尉が、戦況が進んでも変わらず、爆撃を受けて足が吹っ飛んでも軍のメンバーを守り抜こうとしていたにも関わらず、お尻に弾が当たったもののダン中尉を救い出して勲章まで貰ったフォレストに対して罵声を浴びせる酒浸りになってしまった描写が哀しく印象に残った。
「運命は自分で決めるもの」と言っていたフォレスト母とは反対に、ダン中尉は、
「神父が神の道を「歩め」と言った。歩けないのに!神なんていたらどうしてこんな目に遭うんだ」と嘆く。
人生上手く行く時は良いが、思い通りでない時の方が長かったりするが、そこで神や運命なんだとすんなり受け入れられる人はそうそういないだろう。
でも、フォレストが守り、殉職で勲章を貰い損ねたダン中尉が、フォレストの海老漁船に乗り込んで脚がないのに海賊のように帆に登って指揮官となり、大漁を当てて人生が好転し、最後は「あの時助けてくれてありがとう」とフォレストに心から言う場面は本当に感動する。命あってこそなんだなと。
くさくさしかできない時にはしていても良いけれど、
なくした足や、なかった愛を嘆くより、
ある命を大切にできた時、初めて運が向いてきて運命を決められるようになるのかなと思った。
I'm Forrest, Forrest Gump.
必ず2回名乗るフォレストの名前の由来は、KKK創始者と、アラバマ州方言の間抜けやお馬鹿という意味から。図らずも救い主のようになっていく知的ハンディキャップを持つ主人公に合っている名前だと思った。
しかし、ジェニーの連れている子供が、自身の子供だとわかったフォレストが、「どこか悪いところはないのか?頭とか。」と聞く場面で、フォレスト自身も自分の持つ知的障害を自覚したうえで、受け止めて生きてきたのだと一気にわかる。
ジェニーから恋愛対象ではないとやんわり逃げられたりしても、「でも僕は君を殴らない」「君のお世話をして暮らす」と話していたのは、ジェニーの微妙な心境を理解できないからではなく、踏み込んでまで大好きなジェニーを守りたくて、物理的経済的にそうできる自信も
あったからなのかと気付く。なのに、想い続けても追わなかったフォレストは、とても一途な男である。
サブタイトル一期一会よりも、「一途」がしっくりきた。
きっと、フォレストの視点での半生振り返りでなければ、周りに迷惑をかけたりフォローして貰ったりも沢山あった人生だったと思うが、フォレストの開けていく人生をフォレスト自身が驕ったりは一切ない。
ただ、目の前を生きている。
まっすぐ全速runが人生に通じていくが、
オリンピックに出ることになり活躍、などではなく、
ダン中尉とジェニーが生きる喜びを取り戻す光になる脚本がとても良かった。
幸せは立場や仲間がいるかではなくて、生きたいと思えているかなんだなとしみじみと感じた作品。
人はみんな違うものでしょう?
人生は生けてみなければ
なにがあるかわからない
生きる力と考え方を
母親から教わった少年の話
この作品をみて思うのは
多くの通り過ぎる人の中に
少しだけいる
心を通わせることのできる人との
出会いを大切にしたいと‥
それは
人のために
少しの優しさをもてる人
席を譲ってくれた
ババとジェニー
彼を馬鹿にした娼婦に
本気で怒った
ダン中尉
自分を卑下しない精神は
幼少期の母親の教えのおかげ
素直にやりきるのは
自分の頑張り
ここぞという時に
いい方向に転がるのが
羨ましい
子供のころは
不思議と神様がいて助けてくれたけど
最近はどうだろう
たまに見たくなる作品
おすすめ
うちに帰りたい
こないだ鑑賞してきました🎬
フォレストを演じたトム・ハンクスの演技が抜群ですね😀
知能指数が少し低いフォレストですが、素直さと足の速さを活かし、ラグビーや軍で活躍🙂
軍で親友になったババは、ベトナム戦争で帰らぬ人になってしまいますが、彼との約束を果たす為にエビ漁船を買います。
そして船長になり、酔った勢いで言った約束を果たすために現れたダン小隊長と共に漁に励み、大金持ちに😀
さらに、ババの遺族に彼の取り分を送金する義理堅さ。
ずっと好意を抱いていたロビン・ライト演じるジェニーとも、紆余曲折ありながらも結ばれます🙂
彼女の最後は哀しいですが、かといってストーリーに希望がないわけでもなく、上質なヒューマンドラマとしておすすめの一作です❗
トム・ハンクスのファンもちろん、そうでない方もこのジャンルが好きなら是非🖐️
自分の成長に応じて見える風景が異なる映画
見るべきときに見れた映画。一度目はうーん都合がいいなと思ってなにもしっくり来なかったのですが、2回目の視聴でとても心に響きました。これはいい映画だわ!
フォレストガンプの語り口とそれに合わせて映像が流れる仕様が小気味よく、想像できない展開も起こるのでずっとのめり込みながら見れました。
以下感じたことです。
知的に少し遅れがあるフォレストガンプが語る事実だけの情報と、その裏で起こる健常の(と語弊があるかもしれませんが)人々のうずまく感情とのギャップが魅力でした。
語り口は淡々としているけれども、人の感情はこれ以上ないほど揺れ動いている。そこのギャップに引き込まれるし、重くなりすぎずに見られる。
言葉通りにしか受け取らない、受け取れないフォレストガンプはとてもシンプルでピュアな世界に生きてるんだなあとそう言う特性を持った人への見方が広がりました。
先々子供を持つことを考えた時に発達障害があったら、などかなり不安に思っていたのですが、この映画のお陰でただ特性が違うだけなんだなとようやく理解できた気がします。
とはいえ、子供がいるとわかった時にガンプが子供の知能を気にする言葉から、彼の内面は言葉にされにくいけれども本当に大変な思いをして傷ついていたんだなと言うことはありありと伝わってきて…
ただ自分が思うままに生きているだけなのに周囲の評価が良くなったり悪くなったりと(この映画ではあまり悪くはなりませんが)、人生ってやりたいようにすれば良いんだな、人の評価なんて状況で変わるから気にしなくていいんだとようやく腹落ちもしました。
シンプルに好きなことをやって生きていていいらしい。
ジェニーはジェニーで親の被害のせいで彼女自身の人生にかなり影響が出ていて見ていて苦しかったです。
ヒッピーにハマるのも、ヌードになるのも、鳥になりたいと思うのも、過去の傷を引きずっているから、自分の人生を生きれてないからああなのだと思います。
昔の私ならまあこう言う人もいるよねと流していたと思うのですが、今はああ生きる理由がありありと見えるので胸がぎゅっとなります。
色々書きましたがいい映画でした!またもう少し歳を重ねた時に見たいと思います。
甘いチョコレートのような人生を
友人のおすすめがあって鑑賞。
タイトルは聞いたことあったけど、どんな内容かまでは知らずにいました。
フォレストはとてもまっすぐな人。
素直で優しくて、一途。
その不器用ながらもブレない性格が好きです。
こんなふうにずっと好かれるのってそうそうないことだよ〜
この映画を好きな人に悪い人はいない、と思いました。
Life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.
人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみるまでは何が入っているかわからない。
人生は何が起きるかわからない、ということをオシャレに言い換えた言葉だと思います。
なんだかワクワクする言い回しだなと思いました😌
どんなチョコレートを選ぶかわかりません。
人生は何があるかわからないからこそ、ワクワク楽しみながらチョコレートを選んで、味わっていきたいですね。
まっすぐにひたむきに
バス停で、バスを待ちながらバス待ちの人に、フォレストガンプの一生を、フォレスト自身のナレーションで振り返る
周囲と比べ知能指数は低かったフォレストだが、まっすぐひたむきに生きる姿に心動かされる。作中では、大成を納めるが大事なのは結果じゃない。
自分もまっすぐにひたむきに生きていきたい。
・走って
・人生はチョコレートのようだ。食べてみないとわからない。
・死は人生の一部
・鳥になりたい
タイトルなし(ネタバレ)
作中では「おばか」という風にふわりとされている部分ではありますが、主人公には知的障害、そして紙一重の才能があります。
最初の印象で他人を全て知った気になるのは、もうやめたいと思いました。私は、バスを乗り過ごしてでも主人公の話に耳を傾けた最後のおばあちゃんのような人間になりたいです。
それが正しい選択かどうかなんて分からないけれど
「人生はチョコレート箱のようなもの。開けてみないとわからない。」
いや、チョコレート箱なんて開けなくても中身は大体わかるやろ。
なんて、思ってました。
ダン隊長をフォレストが生かした時、生かすべきでなかったと思いました。
ダン隊長は戦場で死ぬべきで、その意志を無視して生かしたフォレストは決して称賛されるべきものではないと。
フォレストのママが校長と寝て、フォレストを養護学校ではなく公立学校に入学させて、
その後案の定フォレストがいじめにあってるのを見て思いました。
普通の学校に入れることが正しいことなのか?養護学校に入れた方が幸せなんじゃないか?と。
でもダン隊長が生きてて、その後の生で楽しいこと、素敵なことを見つけることができて。
フォレストと一緒に、船でエビを釣りながら、神様と仲直りすることができて。
ああ、フォレストがやったこと、フォレストのママがやったことは結果的に何か繋げることができたんだと。
自分だったら、ダン隊長の「置いていけ」は尊重すべきだとして、戦場で誇り高く死なせることを選んだかもしれません。
自分だったら、公立学校に入れていじめられたり苦労するくらいなら、校長の勧める通り、テストの結果が示す通り、養護学校に入れる選択をしたかもしれません。
結局結果論で、その選択は良い方向にたまたま進むこともあれば、悪い方向に進むこともあると思います。
「運命があるのか、ただ風に吹かれているだけなのか、わからない」
とラストにそんな言葉がありましたが、その通りだと思います。
自分で切り開ける運命もあれば、どうしようもないことだってある。そんなもんなんだなって。
なんだか自分は「こういうものだ」と決めつけ、諦めていたり、自分の意思ではなく「そういうものだから」と責任転嫁していることが多いなと、実感しました。
「神様からの贈り物を使って、ベストを尽くす」
目新しい言葉ではないですが、この映画を観ると、それがどういうことかが分かる気がします。
ヒロインは幼少期の性的虐待のトラウマが根深く、時代にも翻弄され、憐れではあるものの、あまりにフォレストに対して身勝手だと思いましたが。
子どもが生まれ、ようやく自分の思う正しさ(汚れた自分はフォレストと共に生きるべきではないと彼女は考えてたと思いました)よりも、息子のためのベストを考えた結果、フォレストとの結婚を選び、それが彼女にとっても彼女の息子にとってもベストになったのだと思いました。
名作だと思いました。
悲しいラストやヒロインがクズだと聞いて観賞を躊躇している方
主人公が天使でとても素敵な話です。
皆が使うような優しいという意味の天使ではなく、他の人間が持ち得ない人間にありえない、畏怖を含む純粋さという点で。
障害者を天使扱いすることは失礼な風潮だと思っているのですが、どう表現したものか悩み、フィクション映画のキャラクターとしてこの言葉を使うことをお許し下さい。
主人公がひたすら社会的成功を収めまくります。
障害者のリアルを思うと、こういった表現の作品は明るい気持ちと同時にせつなくもなりますね。健常者の作品も。
ヒーローものではなりにくいのが不思議です。非現実的だからでしょうか。
もしそうなら、この映画はありえないほどのフィクションなのに観る人に現実と照らし合わさせてしまう力があるのでしょうか。
自分や現実と比べてしまいます。
彼が本当に存在すればいいのにと願ってしまいます。
多くの感想で結末がかわいそう、ヒロインがクズだと言われていますが、それによって観るのをやめてしまうのはもったいない作品だと感じました。
ヒロインの育ちや人生、時代、当時の女性の扱いを思えば当然のことです。
彼女の人生の選択、それによる転落、主人公から何度も離れてしまうこと。
ドラッグやアバズレという言葉が出ると、それを自己責任と言い責めていい存在とする人がこの時代にこんなにいるのだとショックでした。人間のこういったことか表に現れてくるのも映画の面白いところですね。
現実の事件でも同じような反応がありますが、映画では彼女の行動の背景を想像するに充分の描写がされています。
映画の捉え方の自由はありますが、トラウマ(過酷な体験)によって人生が破滅してしまう人のことをこの映画から知り、現実に存在する人々へ思いを巡らせる機会にして欲しいと胸が痛くなる。
彼女たちを転落させつづけているのは私達周りの想像力のなさによる差別も要因でしょう。
トラウマというのは私達が日常会話で使うようなレベルより深刻なものです。
現実世界に存在しない天使のような・架空の主人公と真逆の存在で、彼女は現実に存在する多くの人々。リアルな人間の象徴。
彼女をクズだと言う人は、主人公がとてもかわいそうに感じたからかもしれませんね。
それで怒ってくれた。
振り回され子供を押し付けられるリスクを身に迫って感じる性や、転落を自己責任と思う方は不快に感じるのかもしれません。
彼女との関係において、彼は幸せだったと思います。障害により何をされたか理解できないからという意味ではなく。
かわいそうだと思うのは主人公に無礼とまで思います。
ヒロインがクズ、悲しい結末だと聞いて躊躇している方はぜひ観てみてください。
ただの人間である私たちが真似することは出来ないけれど、純粋な生き方を貫く主人公の話です。
悲しいと思うとすれば、ヒロインへの罵倒、私達の現実(ヒロイン側の世界)と、彼が本当に存在すればいいのに……という点です。
これも全て私の勝手な想像と感想です。
ヒロインを悪く言う人にもバッググラウンドがあるのでしょうし。
幸せなラストだと書いたこのレビューを読み観たけれどやっぱり主人公がかわいそうじゃないか!と思われても私は責任が取れないし。
私はもちろん人間は身勝手なものですね。
タイトルなし(ネタバレ)
2023/09/22に初めて鑑賞しました。
テンポが良くてストーリーも過去を追っていく分かりやすい内容でした。
音楽や雰囲気、トム・ハンクスの演技の、おかげて見入ってしまいます。
二人の半生を軸にアメリカの国を追っていくストーリーと思いました。
フォレストの純粋無垢な性格、何にも全力で正面からぶつかる事しか知らないフォレストの真っ直ぐな心は、現代のネット社会に突き刺さる。
アメリカンカウンターカルチャーのとらえ方が当然間違っている。
色々な意味に於いて、フォレストガンプってアメリカ国民ってことなんだろうが、アメリカンカウンターカルチャーのとらえ方が、当然間違っている。架空の人物を主人公にしているから当たり前だが、取り上げた出来事には全て裏があると言う事だ。
そして、その事をこの映画の演出家が一番分かっていない。アメリカの歴史をダイジェストで、しかもフェイクを淘汰せずにアメリカ国民を含めた全人類に『歴史』として語っている。ヘキヘキする。
少なくとも、賞を取れるような話ではないが、見方を変えれば、だから、賞を取れたとも言える。
何しろ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なのだから、そんな映画だ。
少なくとも、アメリカの歴史を笑い(コメディ)で淘汰出来る訳がない。それは現状を考えれば分かるはずだ。フォレスト・ガンプは各国にいる。但し、ポジティブでいられない『踏んだり蹴ったりな人生』を強いられている。それで、アメリカのフォレスト・ガンプだけがは幸せな人生を送ったって事だ。
二回目の鑑賞だが、初見は20世紀世紀末で、途中から早送りで見る程度の印象だった。そして、アメリカはなんでこんなに傲慢なのだろうと感じた。この5年後に『フォレストガンプにも地獄が訪れたんだなぁ』と二回目の感想である。
ひたむきさ
取り巻く環境は過酷だが、作りからか重さを感じさせない話。
現実では発達障がい者がここまで上手く物事が進むこともないし、ここまで一途に相手を思い続ける人はいないけれども、美化された映画はそれはそれで面白い。
笑顔にしてくれる映画
鑑賞後の気持ち
心が落ち着く・満足感
鑑賞後の心の変化
死は生の一部
鑑賞後の行動の変化
次に行くためには今を終わらせなければならない
好きなシーン
ラグビーの大会のシーン
奥さんのお墓で鳥が羽ばたくシーン
嫌いなシーン
ない
運命は決まっていながらも、風に揺さぶられ続けている。
フォレスト・ガンプの人生。多くの登場人物は、ガンプの前から去り、落ちぶれて、それでもまた運命の風によって巻い上げられた羽のようにいつかフォレストの元へ戻ってくる。そして彼を祝福する。
何年何十年経っても、評価され続ける不朽の名作。
頭の良さや、多くのお金が人生を豊かにするのではなく、ガンプのような素直な心こそが大切なんだと思わされる作品でした。
ありがとう。
特異男性のヒューマンドラマ
・困難に対して立ち向かい、打開するサクセスストーリーの気持ちよさ
・意地悪や理不尽に立ち向かい、克服するカタルシス
・戦争シーンの緊張感
・サクセス方法の痛快さ
・恋愛(純愛)の挫折と成就、別れ
・家庭環境(彼女)の複雑さ、不条理さ
・時代背景(アメリカ)とのマッチ
素晴らしい作品でした
何十年も前の作品で、名前は、聞いた事あったのですが、今回初めて鑑賞しました。
主人公は、知能が少し他の人と比べると劣る。発達障害なのか足も不自由であった。
母親からは、惜しみない愛を受けて真っ直ぐに育ち、そしてある日から不自由であった足が治る。
しかも誰よりも速く走る事が出来るよになった。
主人公は、昔から他の人から劣る事を卑下して考えるのではなく、ただ真っ直ぐに向き合い続ける。
そんな姿がかっこいいなと思った。
真っ直ぐ過ぎて船の操縦を忘れるというシーンは、思わず笑ってしまったが。笑
人生では、当たり前のように辛い事もある。
それは、幼なじみの女の子がそうであったように。
幼なじみの子は、自分のやりたい人生を望んでいるつもりであったがどうしても裏目で出てしまう。
自分の過去を恨んで生きて、段々と奈落に堕ちるような生活になっていく。
フォレストが言うように過去の中で生きていては、前に進めなくなる。
ただ、前だけを見つめ走り続ければいい。
そこに答えを求めるような事は、しないで。
なぜなら、そこには答えがあるわけでなく、走り続けるそれがすでに答えになっているから。
誰かの羨むようなものを追い求める事は、やめて自分が感じてる今に必死になれ!そんなメッセージを感じる作品でした。
もう何十年も前の作品でありながら色褪せる事もなく、役者の演技も自然で素晴らしい作品でした!
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