「よかった」フォレスト・ガンプ 一期一会 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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大統領の変遷とロックが背景になっていてとても楽しかった。以前に、公開当時映画館では見なくてレンタルになって見た時は再現映像にガンプが映り込んでいるのが面白いなと思ったが、特に主人公に対する共感もなくあまり心に残っていなかった。そして20年ぶりくらいで初めて午前十時の映画祭でスクリーンで見れた。
主人公は知恵が若干足りないものの、スポーツエリートで社会的に何度も成功して超セレブであった。なんでも素直に取り組めば成功すると言うメッセージかもしれないのだが、一般人はあのように速く走れないし、集中力も持続しない。知恵は足りなくても彼は天才なので、そこは嫌味っぽかった。
そんな天才の陰で凡人は、両足を失ったり、裸商売に落ちぶれてヤクにおぼれたりしていた。特に、ジェニーの夢の破れっぷりは悲惨だった。彼女は両親の愛情に恵まれなかったために難儀な性格になってしまっているようであった。
しかし、それでもこの映画はとても面白かった。ガンプがいじめっ子に自転車で追い回されているうちに、足の補助具が外れて初めて走れるようになる場面はとても感動的だったし、人生に起こるいかなる災いも肯定しようというメッセージを感じた。それに、戦争場面は友情もありスリルもありでスケールが大きくて見ごたえたっぷりだった。
当時のトム・ハンクスの無双ぶりが伝わる作品。
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