フィラデルフィア物語のレビュー・感想・評価
全1件を表示
NHKBSプレミアムで放映されていた。1940年というと昭和15年...
NHKBSプレミアムで放映されていた。1940年というと昭和15年だと思うが、当時は戦争中だったのか、正確に調べる余裕はないが、恋愛コメディのような作品の制作の余裕はどうしたことだろうという疑問もある。それを追求していても仕方がないのだが、しばらく観ていて、どこに教訓があるのか、今のところない(笑)。よく状況がつかめていないが、金持ちレベルの離婚した元妻のほうに再婚話が新聞記事として出て、元夫やゴシップ雑誌社が組んで、元妻の周辺を探って記事にしようとしたところからのコメディらしい。そして元夫は不倫が原因で、それを許せないので元妻は離婚したのかそれなら元妻の気持ちは当然だが、一夫一婦貞操のためには、相手の不倫で離婚せざるを得ないと、誠実なら昔の女性のような、再婚もせずということになりそうだが、このケースでは女性のほうが再婚をしようとしているところらしい。元夫がやってきて、元妻に、純潔すぎて相手を許せない高潔な女だと言う。そして許しを学ばねば進めないなどという。いい加減な元夫としか言えないが、元夫としては、本当は離婚したくなかったのだろうと推測される。そして、雑誌社の別の男まで絡んでくる。元の夫婦の離婚により、その元夫婦も含めて5人くらいの恋がらみのような変な関係が喜劇的に描かれているのか。男にとってはその元妻が、女神であり女王というのだが、私には演ずるキャサリン・ヘップバーンがそんなにとてつもない美人に見えないために、実感がわかない。
酒を媒介させて行きずりのフリーセックスの言い訳にする狂人はたくさんいたのかも知れないが、この映画も、元妻と出版社と契約した作家が酔っぱらて、婚約者がいるのに、作家は元嫁をくどくのかと思いきや、女のほうが積極的で、もっと寛容にしてよというが、その言葉は、不倫で離婚にもっていった元夫が元妻に言ったセリフと一緒であった。元夫の不倫が原因とはいえ、元妻は
婚約者との結婚寸前だというのに、酔っぱらって作家の男と性行為の方向へと進もうとした。1940年、昭和15年のアメリカという国は一体、こういう作品を上映したという時代背景はどうなっていたのだろう。だが、元妻は作家の性行為したと思われる後に、婚約者とばったり会ってしまう。女は酒に酔っていて、動揺もしない。結婚式前日である。これはひどい。さらに元夫まで一緒にいた。これがコメディなのだが、これでは婚約者の男は怒るに決まっている。ところが、元夫は婚約者の男に元妻を寛容で許してやれと言うが、婚約者は聞かない。元夫は作家を一発殴る。それ以上修羅場にはならないが、元夫も寛容などと言っているだから。ここら辺がアメリカのいい加減さを予告していたのだろうか。そんなドタバタをなぜか二階の窓から見下ろしている女は元妻の妹だったか、
顔がよく外国人を少しみただけでは判断できなかった。そして、結婚式当日のようだが、酔いから覚めた元妻は、元夫と妹と伯父のいるところへ出てきて、昨晩のことは覚えていない模様。現在の日本では、レイプドラッグなんて話も出ているが。翌日の酔いからから覚めて元妻はさすがに、自分のやったことに罪の意識を感じた。元夫と作家もいがみあっては全くなく。元妻は自分をなんてふしだらな女なのかと悔やむ。そこに元夫がいて、話し合う。よくわからないが、これでは離婚した元男女が周囲を振り回したひどい内容な気もする。婚約者は離婚経験者だと知りながら結婚しようとしていたのに、さすがに結婚式前に別の男と性行為をしたと思われれば、婚約破棄だろう。
作家は性行為はしていないというが、そんな5人でのドタバタが続き、これはアメリカの病気であるフリーセックスが人間関係を理解不可能にしてしまうドタバタ劇になってしまっていた。そして婚約者が許すしぐさをみせたが、なぜか女は結婚式直前に結婚破棄。婚約者は去る。そしてもう支離滅裂。結婚式直前。作家が女にプロポーズして結婚式に出ようとするが、女はもう一人の作家と仕事をともにしている女の気持ちを察し、断る。その女は実はバツイチ。元妻の女は式場の客に謝罪していたが、そうしてさらに残る一人の男。元夫が、一緒に結婚式に結婚相手として参加する。この映画は最後になんとか面目を保つためには、元夫とよりを戻したという事だが、フリーセックスはとんだドタバタだというしかない。ところが、この映画の後にアメリカは、結婚式最中に花嫁を奪って二人で逃げてしまう『卒業』なんて映画を作ってしまい、日本の歌手とタレントが不倫して卒業なんて言葉を使って批判されていた。
全1件を表示