劇場公開日 1992年4月4日

「何といってもロビン・ウィリアムズの演技は白眉!」フィッシャー・キング 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0何といってもロビン・ウィリアムズの演技は白眉!

2024年8月16日
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鑑賞方法:映画館

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目黒シネマさん「~テリー・ギリアム傑作選~」(2024年8月11日~17日)にて初期作『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975)『ジャバーウォッキー』(1977)、中期作『フィッシャー・キング』(1991)3本鑑賞。

“コメディ界のビートルズ”「モンティ・パイソン」は、今から半世紀前、東京12チャンネル(現:テレビ東京)でタモリさんもテレビ初出演したギャク番組『空飛ぶモンティ・パイソン』を観た記憶が薄っすらとありますが、幼心に「8時だョ!全員集合」とは違う英国のシュールな笑いが理解できず、ずっと食わず嫌い…。
今回の特集上映で初トライ。
因みにギリアム監督は英国人ではなく生粋のアメリカ人。
社会人になってから渡英したようで長く誤解をしておりました。

『フィッシャー・キング』(1991)
実に30年ぶりの鑑賞。
テリー・ギリアム監督のダークファンタジーなテイスト、ジェフ・ブリッジス、アマンダ・プラマー、マーセデス・ルールも好演しておりますが、何といっても本作品の白眉はロビン・ウィリアムズ。
同作品の前後『レナードの朝』(1990)、『フック』(1991)、『トイズ』(1992)『ジュマンジ』(1995)『ジャック』(1996)と「子どもの心を持ち続ける純粋な大人」役を演じさせれば、トム・ハンクスと双璧を成してましたね。得意のマシンガントークも絶好調。
キャリア後年はダークな悪役を好んでましたが、もっと観たかったですね。
ジェフ・ブリッジズがラジオDJ役を演じてますが、多くの人はロビン・ウィリアムズ主演『グッドモーニング,ベトナム』(1987)を想起したと思いますね。

矢萩久登