「ピーター・ウィアーらしいとは言える作品」フィアレス 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
ピーター・ウィアーらしいとは言える作品
監督のピーター・ウィアーは『ピクニック・アット・ハンギングロック』『危険な年』『刑事ジョン・ブック/目撃者』『モスキート・コースト』等の[異文化との衝突]を描いたドラマを得意にしているのだけど、半面イングマール・ベルイマンが[神の不在][神の沈黙]と呼ばれる作品で知られている様に、ウィアーにも[神との対峙][神との対話]と言ってもいい作品を撮っている。
前者が『モスキート・コースト』ならば後者にはこの作品や『いまを生きる』がそれに当たり、『モスキート…』は得意の[異文化との衝突]も加わりとても見応えがあるのだが(評判は非常に悪いが…)この作品では映画の途中からストーリーが破綻し始めてしまっているので好みがとても別れる作りになっている。
それでもラストはこの監督らしさに溢れていたと思うが…。
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