ファンタスティック・プラネットのレビュー・感想・評価
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イラストのインパクトだけが強く残っていて内容は全く知らなかった作品...
イラストのインパクトだけが強く残っていて内容は全く知らなかった作品。かなり昔の作品とのことで、見る機会は無いかなと思っていた所、今回の公開とのことでせっかくだからと鑑賞。
内容は人間族と巨人族との戦いだが、この巨人族の見た目がとにかくインパクト強すぎ、独自の文化も難しい言語が多くてとにかく大人向けの作品。
だが、BGMなどが凄く凝っていて耳に残る。
カルト的人気も頷ける作品だと思った。
だけど多分もう一回観たいとはならないかなと思った 笑
今回劇場で鑑賞出来たことに感謝。
比類なき奇想
スクリーンに映像が流れ始めて最初の感想が「めっちゃヌルヌル動く!」だった。これにプログレっぽいBGMが乗ることで、「なにか違う、見たことのない映像だ」という期待感が加速していく。
画面に青い巨人ドラーグ族の奇怪な生態や異様な風景、奇妙な生物が映し出される度に、期待が確信に変わっていく。シュールではあるが、確固たる世界観に裏打ちされた奇妙さを持っている。それは例えば、方向性は違えど、杉浦茂やタイガー立石などの美術に通じる、天性の「へんてこりん」さだ。
物語はドラーグ族によるオム族支配から、オム族が知性を得て独立を目指し対立し、旅立つところまで描かれる。実はこれが天地創造神話であることが最後に明かされる。ただし物語部分も重要ではあるのだが、やはり肝要なのはディテール部分である。挿話として描かれる奇妙な生物たちはもとより、ドラーグ族の瞑想の描写など、ぶっ飛んでいて大変に面白い。これが現代のスクリーンで見られるという至福。
古さが皆無。
オム族とドラーグ族
くせになる不気味ワールド
独創性の塊!
アーティスティックなだけじゃない!
大人による大人のための映画だった。
”もし地球の創生がこんなだったら”っていう仮説をユニークにジョークたっぷりに描いた作品だと解釈した。夢も希望もないので、まったくもって子供向きではない。
まず、人間が飼われている日常からはじまり、最終的には戦争へと進むが、個人的には前半のほうが俄然好きだった。というか目新しさがあった。ドラーグ人の生体とか。
とはいえ、ラストはだいすきな展開。思わず納得せざるを得なかった。
1時間ちょいで終わってくれてよかったなとも思うし、もっとあの世界を隅々まで見たいとも思う、矛盾。それこそがこの映画の良さなのかもしれない。
これが1973年に作られた凄み。そりゃカンヌ受賞しますわ。
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