ファンタスティック・プラネットのレビュー・感想・評価
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う、む、む、む、む。
う、む、む、む、む。いや、すごい。
観終わって、「なんだ、これ?」以外の感想が、一言も出てこない。
なぜ、これが、「アニメーション作品として史上初めてカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品」なのか? 俺は、何か大切なことを見落としているのか?
いや、やはりわからない。なにせ、半分は寝ていたのだから。
この変な生き物たちを描きたい!という情熱だけは、微かに伝わってきた。それさえ描ければよかったのだけれど、それでは作品にならないから、ちょっとシュールなストーリーをやっつけで作ってみたというところだろうか? そしたらそれがカンヌの偉い人にハマっちゃった、とか?
俺が、これの素晴らしさを理解するには、あと何回生まれ変わる必要があるのだろうか…
完敗。
好きですわ、これ。
最高ですわ。
20年ぐらい前に、知人からビデオを借りて観たときも、
面白いなーって思った記憶があるけど、
新たに映画館で観ることができました。
もう、サイコーじゃないですか!
音楽から色彩からストーリーから、
キャラクターから、全てがツボでした。
シュールでヘビーな映像に、終始ワクワクしっぱなし!!
人類の横暴さを皮肉ってるのかも
どこかの星に、青い肌に赤い目をした巨人と、彼らから虫けらのように扱われてる人類が住んでいた。ある日、巨人の知事の娘ティバは、巨人の子どもたちにいじめられ母を亡くした人間の赤ん坊を拾う。ティバは赤ん坊をテールと名付け、ペットとして飼うことになり・・・という話。
人間が他の動物にしている事を逆にしてみたらどう感じるかを見せ、考えさせられた。
動物に舌で一気に食べられたり、アリのように踏み潰されたりする人間達のシーンなど、普通に私たちが他の動物にしてる事だなぁ、て思った。
しかし、巨人にも弱点があり、知恵を付けた人間と共栄を図るストーリーも良かった。
約50年も前に作られたアニメとは思えない新鮮さと深いテーマを感じた
よく、こんなモンを作ろうと思ったよ。
いや、ホントに作っちゃった「好きもの加減」は称賛に値します。とにかく、これまでの何物とも違う世界観、へのチャレンジであるのでしょうから。
1973年公開のSFアニメ。'73で調べてみたら、猿の惑星の最終章「最後の猿の惑星」、「ジャッカルの日」「燃えよドラゴン」「スティング」「007死ぬのは奴らだ」なども公開されています。何か、名作多すぎひん?
ベトナム戦争が終結し撤兵も完了。安堵感、脱力感、無力感、虚無感などなどが世界中で交錯している頃。ミュンヘン五輪のテロは前年の1972年。
ストリーそのものには、ベトナム戦争を嘲笑する様な、それっぽさもあるよな無いよな。フランスとチェコの合作。チェコと言えば1963年にイカリエ-XB1なる伝説的実写SFを製作している先進国。現代絵画的な世界観。明らかにプログレッシブ・ロックな音楽を提供したアラン・ゴラゲールは、ジャズ・ピアニスト。
「シュール」と言う表現が、最も適切であろう宇宙観・メカニズムデザイン・キャラクターデザインは中毒性あり。SWとか影響を受けてそう。劇場売店でT-シャツ売ってたんで買おうかと思ったら、¥5,000-だって?
それは高いぞ。さすがに。
商売っ気あり過ぎで、そこには萎えるってw
自分が害虫になった気分を味わいたいなら、最適な一作。
『JUNK HEAD』と合わせ技で観たら、しばらく悪夢のネタには事欠かないかも、と思わせてくれる作品。作家の狂気にも近い執念と情熱、そして美しくも怪奇な作品世界を現出させたという点でよく似た二作品が、こうして日を置かずして公開されるとは、なかなかな巡り合わせです。
本作は1973年制作の作品ですが、オリジナルネガをデジタル修正した恩恵か、色彩は非常に鮮明で、わずかにピントがずれる箇所を除いては、映像からはほとんど古さを感じません。それだけに、一枚一枚手描きというローラン・トポールの絵の美しさ、奇怪さをダイレクト味わうことになります。
とりわけ印象的なドラーグ族の赤くて丸い目でじっと見つめられると、もう見つめないで!と思うけど、意識がどこかに飛んでいって白目になられても、やっぱりこわい!惑星のあちこちにいる生物も、ボッシュの宗教絵画のような不気味さはあっても、じっとしてたらどこかかわいらしさがあるのに、動き出した途端に圧倒的にグロテスクさが勝ってしまう。コミカルさと緻密な描き込みの悪魔的なバランスが生み出す不自然な感覚を、楽しいかどうかは別にして、結末まで思う存分味わえます。
ドラーグ族に囚われた少年を主人公にした物語の枠組みは、意外にすっきりと分かりやすく、仮に字幕がなかったとしてもそれほど内容理解は難しくなさそうです。だから遠慮なく、ルネ・ラルー監督とローラン・トポールの世界に浸ることができます!
ラルー監督は前作『かたつむり』(1965)でも巨大カタツムリに人間を襲わせてるけど、人間を踏み潰したいという願望でもあったのかな…。
La terre(ラ・テール)=地球
20年くらい前(もう、そんなに経つのか)、六本木の俳優座トーキーナイトのスクリーンで観て、衝撃を受けました。アニーメーションという前情報しかない友人を連れて行き、軽くトラウマになったと言われたことを思い出します。
結構忘れている場面もあったので、再び観ることがてきて(しかもスクリーンで)、楽しめました。
不思議な生物や、各種の人間兵器、なんといってもデカ過ぎるドラーグ人。アイデアがすごい。
独特な切り絵アニメーションの動きが、映画の不思議さともマッチしてて良いです。
イラストのインパクトだけが強く残っていて内容は全く知らなかった作品...
イラストのインパクトだけが強く残っていて内容は全く知らなかった作品。かなり昔の作品とのことで、見る機会は無いかなと思っていた所、今回の公開とのことでせっかくだからと鑑賞。
内容は人間族と巨人族との戦いだが、この巨人族の見た目がとにかくインパクト強すぎ、独自の文化も難しい言語が多くてとにかく大人向けの作品。
だが、BGMなどが凄く凝っていて耳に残る。
カルト的人気も頷ける作品だと思った。
だけど多分もう一回観たいとはならないかなと思った 笑
今回劇場で鑑賞出来たことに感謝。
比類なき奇想
スクリーンに映像が流れ始めて最初の感想が「めっちゃヌルヌル動く!」だった。これにプログレっぽいBGMが乗ることで、「なにか違う、見たことのない映像だ」という期待感が加速していく。
画面に青い巨人ドラーグ族の奇怪な生態や異様な風景、奇妙な生物が映し出される度に、期待が確信に変わっていく。シュールではあるが、確固たる世界観に裏打ちされた奇妙さを持っている。それは例えば、方向性は違えど、杉浦茂やタイガー立石などの美術に通じる、天性の「へんてこりん」さだ。
物語はドラーグ族によるオム族支配から、オム族が知性を得て独立を目指し対立し、旅立つところまで描かれる。実はこれが天地創造神話であることが最後に明かされる。ただし物語部分も重要ではあるのだが、やはり肝要なのはディテール部分である。挿話として描かれる奇妙な生物たちはもとより、ドラーグ族の瞑想の描写など、ぶっ飛んでいて大変に面白い。これが現代のスクリーンで見られるという至福。
古さが皆無。
むかーしにポスターを見た記憶があって強烈に印象が残ってたけど今回初見。ダリのようなシュールな絵と色鉛筆画風な映像が超魅力あり。お話もかなりシュール。人間が虫けらのように扱われる世界なんて…が、似たようなことを虫達にやってるよなー、と。なんか不思議な感覚になる映画でした。
オム族とドラーグ族
2021年5月2日
映画 #ファンタスティック・プラネット (1973年)鑑賞
独創的なストーリーを映画的に分かりやすくするとか、大衆的に受け入れやすくするとかをまったく考えずに映画にした作品
人間がゴキブリのように扱われるのはなかなかシュール
#風の谷のナウシカ のオームなどに影響を与えたらしい
くせになる不気味ワールド
目が不気味、耳も不気味、体全体不気味。動きが不気味、生活習慣も不気味。風景も不気味、動物も不気味、植物も不気味。何もかも不気味な世界だが見入ってしまう不思議。
お話が適度に単純で分かりやすくて良かった。児童書を読んでいるような感覚。
GYAO!
独創性の塊!
「これは僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語だ。」という『天気の子』のキャッチコピーがめちゃくちゃ当てはまる作品。(「僕と彼女だけが」というよりは「僕達だけが」という感じだけど)
世界観から演出、展開、音楽。全てが独創性の塊で「ある宗教が作ったような摩訶不思議なアニメ」という印象。
ラストのオチには「いや、そう来るのかーい!」と思わず笑ってしまった。
オカルト的人気があるのにも頷ける!
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