「面白かった」ひまわり(1970) どんぐりさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった
ソ連ロケ部分がもの凄い。厳しい監視や制限の中で撮ったのだろうが、都市と自然、そしてものすごい数の人、人、人が画面に溢れる映像に圧倒された。初見をスクリーンで見られてよかった。
あらすじはザ・メロドラマで、かなりざっくりと豪快に展開していくので随所にツッコミを入れつつ見ていくことになる。二人の俳優、特にソフィア・ローレンの、表情一発で説得力を生む演技があればこそ、このスケールで2時間未満という現代映画では到底不可能な短尺に収まっていると言える。余計な説明がなくとも背後の感情の機微を感じさせるスタアの力というか。マストロヤンニの前半、隠そうともしないスケベ男っぷりからの後半の落差も素晴らしい。
戦争とは、、、という重たい部分もありながら、王道のすれ違いモノをパーティームービー的に楽しむ見方が相応しいのでは、と思ってしまった。今のご時世では不謹慎だが。
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