「戦争が引き裂いた愛」ひまわり(1970) 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
戦争が引き裂いた愛
テーマ曲が切ない。
1970年作品。
ソフィア・ローレンは35歳位。
マルチェロ・マストロヤンニは45歳位。
ヘンリー・マンシーニのテーマ曲が初めにも終わりにも流れて
切なさをかき立てられます。
アントニオとジョバンナの、たった12日間の結婚生活。
おままごとのように、24個の卵でオムレツを焼き。
ベッドでただただ抱き合った。
そして徴兵逃れの作戦を実行するものの、失敗して
ペナルティはアントニオのロシアへ徴用でした。
戦争が終わっても帰ってこないアントニオ。
生死が不明なのです。
遂にロシアへと探しに行くジョアンナ。
それにしてもジョバンナは強い女性。
そして優しい女性。
やっとアントニオを見つけた時。
既にロシア人の妻と娘の新しい生活がアントニオにはありました。
列車から降りて来るアントニオ。
アントニオを一眼見て、ジョバンナは即座にイタリアに引き返す。
決して妻子からアントニオを奪おうとしない。
しばらくしてアントニオがミラノにやって来る。
「二人で逃げよう」そういうアントニオを制して、
子供と今の生活を守る。
戦争が引き裂いた愛。
反戦映画の代表的な作品。
美しく力強い。
(ソフィア・ローレンは88歳で存命なのですね)
素晴らしいことです。
琥珀糖サン、コメント有難うございます。
高校生の時、名画座で見て感動しました。というか、主人公がロシアで家庭を築くお相手リュドミラ・サブリーエワの、ソフィアローレンとは対照的な、可憐さに魅せられてしまいました。ひまり畑の美しさが印象的でしたが、その肥料はとか考えると、随分と怖い映画だなとも感じました。
最近、あのひまわり畑のロケ地はウクライナで、キエフの南方ということを知りました。ウクライナ戦争により再上映も盛んですが、再度見たい様な、昔の印象をずっと大切にとっておきたい様な、その両面の間で葛藤しております。
琥珀糖さん、返信遅くなってすみません。私はイタリアに特に興味は無かったんですが、行ってみたらとても素敵な国でした。最初に行った時、夜ミラノのホテルに着いてテレビをつけたら、子連れ狼をやっていましたが、イタリア語の吹き替えが意外と合っていました。マカロニウエスタンに通じるものがあるのかもしれません。陽気な国民性(少なくともローマとか南部は)なのに面白いです。音楽もカンツォーネが明るいものが多い一方で、ひまわりのテーマのような美しくて切ない曲もありますね。
ソフィア・ローレンはセクシーなイメージだったんですが、とても知的な人だと私も思いました。ジョバンナと重なりますね。
琥珀糖さん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
検索してみたところ、ソフィア・ローレン作品、本作と 「 アラベスク 」しか観ていない可能性も。結構早くに結婚され、かなり沢山の映画に出演されていた事を初めて知りました ☺️
琥珀糖さんのレビューのお陰です (^^)
琥珀糖さん
「 ソフィア・ローレン、88才でご存命 」、つい検索してしまいました ☺️
いつのお写真か分かりませんが、華やかさは変わりませんね。大輪のひまわりのような女優さんですよね 🌻