「極寒の戦地、イタリアの肉体表現」ひまわり(1970) a0064さんの映画レビュー(感想・評価)
極寒の戦地、イタリアの肉体表現
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戦争に引き裂かれた、悲恋の物語。邦画にもこの類の作品は数多くあるけど、戦場のシーンの雪は目新しかった。ロシア戦線の悲惨さを訴える映画を見たのは、これが初めてかもしれない。邦画では、戦地と言えばやっぱりジャングルのイメージが強いから。BGMも台詞も少なめで、目と表情で訴えかけるような表現力は、名作と言われるだけあるな、と感じさせられた。ただ、物語の展開があまりにもメルヘンチックというか、ロシア人女性が戦地でイタリア兵を命がけで助ける意味や、記憶がどの程度失われていたのかなどが曖昧で、あんまり共感できなかった。それに、夫婦と言っても、肉体関係がすごく強調されているところも、個人的には受け入れにくい部分があった。音楽は、荘厳な感じで映画ととてもよくマッチしていたけれど。
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