劇場公開日 1985年4月27日

「40年経った今も色褪せぬアクション・コメディの金字塔!!」ビバリーヒルズ・コップ Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

5.040年経った今も色褪せぬアクション・コメディの金字塔!!

2024年6月23日
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鑑賞方法:VOD

高校生の時に初公開で観て以来、何度観ても飽きずに楽しめる名作中の名作です

本作公開の1984年までのアクション映画はほとんどがハードアクション、そんな中、米人気エンタメ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で大人気だったエディ・マーフィーさんの勢いのある一級のコメディセンスがスパイスとなり新感覚のアクション映画が誕生したとして世界中で大ヒットしました

さらに本作の見どころはMTVと映画の融合という80年代に一大ムーブメントを起こした「フラッシュダンス(1983)」「トップガン(1986)」と並ぶ“ミュージック映画”の1本であること
その時流の仕掛人である現在では映画好きじゃなくても名前ぐらいは知っているであろう、敏腕プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーさんが当時の相棒だった故ドン・シンプソンさんと組んで切り拓いた新たなる時代

多くの人気アーティストたちが新曲を書き下ろして彼らの映画に提供し、劇中終始ダンサンブルな曲が流れ続けます
発売されたそれらのサントラはそれまでのものとは全く違い、人気アーティストのオムニバス新曲アルバムと言ってもいいもので、映画と一緒にサントラも爆発的に売れる、という新しいカタチを作り上げていったのが印象的でした

本作でもたくさんのヒットナンバーが誕生しビバリーヒルズ・コップといえばグレン・フライさんの「The Heat Is On」が有名ですが、私個人的に一番好きな曲はパティ・ラベルさんの「Stir It Up」です、主人公のアクセル・フォーリーが車でビバリーヒルズに着いた時とエンドクレジットで流れる本曲ですが、パティさんのパンチの効いた声が燦々と日の照りつけるビバリーヒルズのイメージにピッタリなダンサンブルナンバーで、聴いているだけでワクワクする大好きな名曲です

ストーリーは全米屈指の犯罪都市デトロイトで友人を殺された刑事アクセルが真相調査でビバリーヒルズにやって来て、現地の警察と協力し事件解決をするという内容

常に命をかけて凶悪犯罪者たちと向かい合っているアクセルとは対照的に小綺麗な上流階級のセレブと向かい合い、平和ボケしたビバリーヒルズ警察の面々がアクセルと出会い感化され、セレブの仮面を被った街の水面下に巣食う悪を罰するという清々しいストーリーライン、オープニングのデトロイトでのカーチェイスに始まり程よいアクションとエディさんのノリノリのコメディシーンがダンサンブルな曲の数々をバックにテンポよく展開され、初めから終わりまで見応えたっぷりで一気に駆け抜け、後味爽快のアクション映画に仕上がっています

何度観ても面白い、最高のアクション映画の1本、大好きです

Jett