陽のあたる場所のレビュー・感想・評価
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なんだかやるせない作品。 殺すつもりで誘って、でもやめて、でも助け...
なんだかやるせない作品。
殺すつもりで誘って、でもやめて、でも助けなかったからやっぱり、有罪!
conscious negligence
誰しも自分より少し上に憧れる。
高嶺の花が目の前に現れたら…。実は手が届くとしたら…。
学校にも行かず家計を支え続けた生活と、宗教活動に熱心な母親から遠く離れ、アメリカン・ドリームを抱いてやって来たGeorge。社内恋愛禁止の職場でも、場違いな社交界のパーティでも、人肌恋しく居場所を探し続けます。その場所が憧れの上流社会なら尚更良いと…。
親戚なのによそよそしくて冷たい社交辞令、話し相手もおらず馴染めないパーティといった「陽のあたらない」描写が生々しかったです。
Georgeに憧れるAlice、Angelaに憧れるGeorge。女性側は本当の愛なのかな?ただGeorgeのほうは?気持ちは理解出来るけど(^^;)。物凄く分かりやすい三角関係が展開されます。彼のあまりの計画性のなさ、あやふやな殺意に、そりゃすぐバレるだろ、とツッコミたくなります。恋愛にも犯罪にも、知識と知恵は必要ですね。
Georgeの田舎者らしい野心だけでなく、自分を偽りきれずに素朴で正直な性格が、"The Great Gatsby"などと異なるのかなと思いました。要は未必の故意か?ということですが、すんなり刑を受け入れるのも彼の性格だからこそでしょう。原作のタイトル通り悲劇です…。
"In your heart, it was murder."
青年の孤独と、少女の愛
彼はファーストカットから孤独である。
大きい看板の前で1人、
孤独な青年は誰かと繋がるために女と恋に落ちるが
それはただの気休めでしか無い。
少女との出会いが彼を変えていくのだが、
幸せな2人に相反して、物語は悲しい結末へと進んでいく。
モンゴメリークリフトとエリザベステイラーの
淡い恋模様も実に見ごたえがあるのだが、
劇中流れる音楽や、カット割りがキラリと光る素晴らしい映画なので是非一度見てもらいたい
陽のあたる場所を求めて。
モンゴメリー・クリフトの聡明な人柄が際立つ作品。実直な若者が、エリザベス・テイラーの美しさと野心に囚われ、堕落していく物語。しかし表面的な描き方ではなく、主人公の生い立ちを含め、犯罪に至るまでの心理描写が繊細。彼でなくて自分だったら…どんな人間も、何かの拍子に人を殺めてしまうかもしれない、恐ろしさを秘めている。
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