ヒッチャー(1986)のレビュー・感想・評価
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グリースvsレプリカント
ポニーボーイ・カーティスを執拗な迄に追い続けるロイ・バッティな図。
神出鬼没に現れる動機なき追跡を楽しむジョン・ライダーの不敵さ、先の読めない展開と派手なアクション、シンプルな物語からの不穏でダークな雰囲気。
同性愛的な描写、父と息子のようにも、殺せるギリギリの恐怖心を抱かせ、ジムに対する執着心の意味は解らず、互いに生まれる不思議な情?
人物背景や伏線回収など面倒な説明は不要、無駄は全て剥ぎ落とし、徹底して追われる恐怖を描いた潔さと、異様に思えてくる二人の関係性。
確かに名作。
怪優ルトガー・ハウアー
知らない人を安易に車に乗せてはいけません。
シカゴからサンディエゴへ砂漠地帯を陸送中の青年が、あるヒッチハイカーを乗せたことでとんでもない恐怖へと導かれる話。
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アメリカってこういう何にもなくて人気もないひっろーいハイウェイが絶望感を増してて良い。結構スピルバーグのデビュー作『激突!』を思い出した。
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映画の中で登場人物たちが名乗り合うと信頼だったり連帯感が生まれた時みたいなことを聞いたことあって、この映画どの人が主人公に名乗るのか注目すると結構面白い。
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あとはやっぱり指ポテト(笑)見せ方がすごい上手くて、主人公がポテトを皿から口に持っていく映像が何回か続いたあとにポテトが指に(笑)シネマート新宿では指ポテトなるものが売ってたので、ぜひ(笑).
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『ブレードランナー』でも怪演だったけどルドアー・ハウアー最高だな!!.
唯一無二の虚無感
ジョン・ライダー=ジョーカー
86年にビデオで観て以来の再見。
クリストファー・ノーランが本作のファンとの事だが、今回観直して改めて思ったのが、『ダークナイト』との共通点。
殺人動機が一切明かされないジョン・ライダーは、目的や理由を明かすことなく強盗や破壊行為を繰り返すジョーカーとダブる。後半以降の物語展開も似ているのにも驚き。
明言こそしていないものの、ノーランが『ダークナイト』制作に本作の影響も受けているのは、ほぼ間違いないと思われる。
どうしてもジョン役のルトガー・ハウアーに目がいってしまうが、序盤こそターゲットにされて怯えるばかりだったのに、終盤で完全に闘う男の顔になっていく青年ジムを演じたC・トーマス・ハウエルにも注目してほしいところ。
ルドガーハウワが渋い!
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