ピストルと少年

劇場公開日:

解説

一人の少年が30分間にわたって刑事を人質に取ったという実話に関心を寄せたジャック・ドワイヨン監督が、それも基に構想した孤独な非行少年と刑事と少年の姉との物語。90年ルイ・デリュック賞、フランス映画大賞、91年ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞ほかを受賞している。

1990年製作/100分/フランス
原題または英題:Le Petit criminel
配給:シネセゾン
劇場公開日:1991年12月21日

ストーリー

離婚した母親と暮らすマルク(ジェラルド・トマサン)は、一本の電話から死んだと聞かされていた姉ナタリー(クロチルド・クロー)がそう遠くない町に住んでいることを知った。姉に会う資金を作るためピストルを手に薬局を襲った彼は、しかし直後顔見知りの刑事ジェラール(リシャール・アンコニナ)と出くわし、図らずも刑事を人質に姉の住む町へと向かう。ところがいざ再会した姉は、突然の出来事に驚きながら初めのうち弟を追い返そうとする。が、やがて彼女は刑事に弟の罪を軽くするように頼むようになり、かくて少年、少年に付き添う姉、刑事の三人での帰路は、姉と弟という枠組みすらなかった二人が肉親の情を手繰り寄せ、また刑事はそんな姉弟に情を移していく。町に着くと、マルクはジェラールにお金を借りて薬局に返しにいく。そして、その翌朝、マルクは学校へと向かう。姉と同じ父親のファミリーネームで再登録してほしいというマルクの願いは冷たく拒絶される。ジェラールの車で警察に向かいながら、マルクは小さく「仕事を見つけて、里親に出されている妹と、姉貴と三人で暮らしたいんだ」と、呟いた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.5欲求願望

2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

次から次へと開いた口が塞がらない、信用性ゼロで同情すら出来ない承認欲求の塊みたいなクソガキに振り回される刑事の理解不能な行動、姉も意味がわからないし無駄なサービスショットに萎える。 何度も繰り返される話し合い、面倒だから一気に三人で話せよってか刑事が言いなりになり過ぎで傷付いてヘコんでしまうメンタルの弱さ!? 弟、姉、刑事と誰一人として共感すら出来ない、主人公である弟の突発的な行動と全ての理由が我儘にしか思えない。

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万年 東一

3.5ハードボイルド青春映画

2022年2月5日
iPhoneアプリから投稿

ややハードボイルド感のある青春映画だと思いました。 人情のある優しいデカに、家族思いの弟と、弟思いの姉との3人の関係が絶妙です。 若い故に迷いつつ、間違えつつ一歩ずつ進んでは下がっていく。 冒頭から弟の行動とは裏腹に、優しい言動が数多くあります。 とても愛情深い映画でした

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Francice

3.0姉探し

2021年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ひょんなことから、死んだと聞かされていた姉が生きていると知り、探しに行くことに。 資金調達のためピストル強盗に入り、出会った刑事を脅かし、車で姉のもとに。 ピストルさえなければ。

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いやよセブン

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