「テロリスト頑張れ」ピースメーカー 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
テロリスト頑張れ
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ボスニアのテロリストの暗い目がとても魅力的だった。リングス・ロシアの選手と同じ目だった。クルーニーやニコールも頑張っていたのだが、所詮は組織の人間で圧倒的に力が強い。それに対してほぼ個人で活動しているテロリストをどうしても応援したくなる。その結果ニューヨークが核でぶっ飛ぶ場面も見たいなどまで思ってしまうのだ。
最終的にはそんな希望はかなえられずすっきりしない気分で終わる。昔から悪役レスラーを応援しても負けて終わるのと同じだった。犯人が核をどこかエレベーターの天井の上とか、目立たない場所にそっと放置すれば、マンハッタンの半分を吹き飛ばせるのに、無駄に歩き回って失敗する。アホかと思った。
ニコール・キッドマンが若くてきれいだった。クルーニーもかっこよかった。どう考えても彼らは充実しているので気の毒なテロリストに肩入れしたくなるというのは仕方がないのだった。
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