「美しい作品ではあるけど」ピアノ・レッスン(1993) 小町さんの映画レビュー(感想・評価)
美しい作品ではあるけど
ピアノ、曇り空だったり雨、寒々しい風景の中での美しい作品とは思いました
セリフなしで目だけの演技で気持ちの伝わってくるホリー・ハンター
ピアノとの決別が過去の自分との決別というラストも良い終わり方でした
そう思うと高評価ばかりなのも納得の作品でした
でも私には合わなかったです
面白くないってわけじゃなくて、しっかりストーリーに入り込めて観れました
でも主人公のエイダが私は無理でした
好きになってしまったから仕方ないっていうのも、娘に外で遊ぶように言い聞かせてその間にベインズとっていうのも母親のする事じゃないし、私の理解不足ですが、何でエイダがベインズを好きになったのかわからなくて、むしろあんな取引を持ち掛けてきたベインズは卑怯すぎると思えるし
娘にベインズへの愛を綴った鍵盤を届けさせるのも母親として理解不能
夫のスチュアートは2人の浮気現場を見た時怒鳴り込まず、立ち去りもせず覗き見するって変態じゃん…
最初に自分の大切なピアノを置き去りにした夫をエイダが受け入れられなくなったのはわかるけど、その後はちゃんとした夫だったのに
そんなんでエイダにもベインズにもスチュアートにも全く共感できず娘のフローラにだけ好感が持てました
エイダは、サイコパスっぽい、と思ってしまいました。。。
不倫しようが娘を振り回そうが、子供を大人の情事に近づけることさえ一切罪悪感持ってなさそう
私もエイダ無理です。彼女みたいなひとが近くにいたら距離を置くと思います。そして、床下で妻の情事を見ている夫。。床下でダイレクトに振動とか感じるところですよ、私も「へんたい」と思いました~
コメントありがとうございます。
たしかに小町さんの仰ること、よく分かります。
子供を外に出して、自分達は見せられないことをする・・・
スチュワートだって覗いてないで、
「お前ら、何やってんだ!!」って怒鳴り込むのが普通ですね。
私は特異な設定(口を聞けないシングルマザー)での、
野蛮人みたいな(実は中身は賢く思いやり深い)バインズに惹かれる・・・
ジョーン・カンピオンのイマジネーションに星5個、
私の好きな映画でした。
言ってみれば
「チャタレー夫人」の知性派バージョンみたいな映画ですね。
共感&コメントありがとうございます。
ベインズ=カイテルは完全プレイですね~最後には脱いでブラブラするのは解ってるのに。スチュアートは何故ベッドインを躊躇ってたんですかね? そうとしか見えませんでした。