「スティーヴ・マックイーンの遺作」ハンター(1980) たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
スティーヴ・マックイーンの遺作
スティーヴ・マックイーンの遺作。
賞金稼ぎラルフ・“パパ”・ソーソンを演じたアクション映画。
スティーヴ・マックイーンは、走る列車の上でお尋ね者との銃撃戦をしたり、車や農耕車などでのカーチェイス、デカい男との肉弾戦など……なかなかのアクションを見せてくれて頑張っている。
しかし、この映画、賞金稼ぎ男ソーソンを描くのであれば、追われる賞金稼ぎ側がなぜ追われているかも描かなければいけないと思うのだが、それらが全く描かれず、手当り次第にマックイーンが次々と追いかけるだけのドラマになっているので、物語が薄っぺらい感じがした。
更に、追われる側の「大物」というか「手ごわい相手」のような悪人が不在なので、盛り上がらない。
アクションだけでも、それなりに楽しめるが、やはり内容がスカスカ感は寂しい。
マックイーンのアクション以外で良かったのは、彼の妻(同棲女性?)を演じたキャスリン・ハロルドという女優が綺麗だったのだが、本作以外に3作品ぐらいしか出演作が無い。
ハリウッドは余程の何かを持っていない限り、綺麗なだけで女優を続けるのは難しいのであろう。
話がそれるが、本作は1980年作品であるが、現代のハリウッド女優も「40代にどのように振る舞って人気を維持できるか?」が、メリル・ストリープなどのように長く女優をできるかどうかに懸かっているそうなので、やはり「ハリウッド女優の生き残り方」は難しそうだ。
本作に戻ると、「それなりには楽しめる映画」だった。
ただ、スティーヴ・マックイーンの遺作ということで若干の加点はしたいと思う。
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