「センスよい映画、ユニークさ」パルプ・フィクション あまおとさんの映画レビュー(感想・評価)
センスよい映画、ユニークさ
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クエンティン・タランティーノ監督作品
センスが良い。面白い構造。映画の作り方のパターンなんて決まっていないよ、と言っているように感じる。
主人公は下っ端ギャングたち。ありがちなさまざまなことが真面目に繰り広げられるのだが、スムーズでテンポが良く、出てくる物や人、場面そのものを面白く見せてくれる。車の中の死体を処理するところなぞ、本筋とも私の生活とも全く関係ないが、楽しすぎた。
ハラハラする見せ場はいくつかあるが、本当にヤバイところまで行き着かないで、さっと横に抜いて楽しませてくれる抜けがよい。
最後、レストランでの強盗事件でも、ジュールが殺されるかと思ったが、意外な展開で横に抜けた。そして神を信じ始めていたジュールは強盗を逃がしてやった。くだくだ喋るが、これが彼のやり方。良心に従った。この場面はユニークで面白い。
ビンセントはあっけなく殺されてしまう。活かされる彼と、見放される彼。
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