「別々の物語が交差してくる構成が今見ても斬新!ブルース・ウィリスが日本刀で敵に立ち向かうシーンに拍手」パルプ・フィクション Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
別々の物語が交差してくる構成が今見ても斬新!ブルース・ウィリスが日本刀で敵に立ち向かうシーンに拍手
クエンティン・タランティーノ原案脚本監督による1994年製作(154分)のアメリカ映画。
原題または英題:Pulp Fiction、配給:松竹富士、劇場公開日:1994年10月8日。
会話が中心のところで少々退屈な部分もあったが、別々に思えた3つのエピソードが交わってくる展開は、今見ても斬新で、ある種のカタルシスを感じさせられた。タランティーノらによる物語構成のアイデアが何と言ってもGood!
「サタデー・ナイト・フィーバー」(1977年)から年月を経て格好良さもかなり減ったチンピラ役ジョン・トラボルタ(1954年生まれ)が、ボスの女(ユア・サーマン)とダンスをする羽目になるストーリーも感心させられた。
また彼の相棒サミュエル・L・ジャクソン(好演)が拳銃で撃たれたのに死ななかったことにキリスト的な奇跡を感じて、ヤクザ稼業から足を洗うと思い詰める物語も、かなり突飛で興味深かった。米国はプロテスタントの人々が打ち立てた国家であることを改めて思い起こさせた。
「ダイハード」のブルース・ウィリスが登場し、彼が武器を物色して日本刀を見つけてそれをセレクトし、それで敵役を切り倒すシーンを作ってくれたのには、思わず喝采をしてしまった。
監督クエンティン・タランティーノ、製作ローレンス・ベンダー、原案クエンティン・タランティーノ、 ロジャー・エイバリー、脚本クエンティン・タランティーノ、製作総指揮ダニー・デビート 、マイケル・シャンバーグ、 ステイシー・シェア、共同製作総指揮ボブ・ワインスタイン、 ハーベイ・ワインスタイン 、リチャード・N・グラッドスタイン、撮影アンジェイ・セクラ、美術デビッド・ワスコ、衣装ベッツィ・ハイマン、編集サリー・メンケ、音楽監修カリン・ラットマン。
出演
ビンセント・ベガジョン・トラボルタ、ショーン・ウィンフィールドサミュエル・L・ジャクソン、ミア・ウォレスユマ・サーマン、ブッチブルース・ウィリス、ハーベイ・カイテル
ティム・ロス、アマンダ・プラマー、マリア・デ・メディロス、ビング・レイムス、エリック・ストルツ、ロザンナ・アークエット、クリストファー・ウォーケン、スティーブ・ブシェーミ、クエンティン・タランティーノ。