「あらためて観ると傑作だった。」パルプ・フィクション あふろざむらいさんの映画レビュー(感想・評価)
あらためて観ると傑作だった。
タランティーノの代表作。
正直に言うと公開当時はさほどおもしろいとは思わなかった。
オープニングのファミレス強盗からタイトルロール、ウォレスとジュールスがチンピラのところにいって皆殺しにするシーンまでの流れはよかったが、そのあとはだらけていた気がしていた。だからイングロリアス・バスターズやジャンゴのような整理された作品のほうが好きだった。
しかし、今になって見直すとだらけてはいない。本筋と関係のないセリフも楽しめるようになったのかもしれない。会話のセンスを感じられると、タランティーノはおもしろい。
登場人物がそれぞれの人生を必死で生きる。それぞれやりたいことがある。それでもうまくいったりいかなかったりする。筋書き通りにはいかないのだ。そういうことを、パルプフィクションというチープなノワール風に描いていく。
製作費11億円。興行収入320億円。
売り上げもよかったが、この作品はレジェンドだ。
他の作品も観返してみようという気になった。
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