劇場公開日 1994年10月8日

「あらためて観ると傑作だった。」パルプ・フィクション あふろざむらいさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あらためて観ると傑作だった。

2024年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

知的

タランティーノの代表作。
正直に言うと公開当時はさほどおもしろいとは思わなかった。
オープニングのファミレス強盗からタイトルロール、ウォレスとジュールスがチンピラのところにいって皆殺しにするシーンまでの流れはよかったが、そのあとはだらけていた気がしていた。だからイングロリアス・バスターズやジャンゴのような整理された作品のほうが好きだった。

しかし、今になって見直すとだらけてはいない。本筋と関係のないセリフも楽しめるようになったのかもしれない。会話のセンスを感じられると、タランティーノはおもしろい。

登場人物がそれぞれの人生を必死で生きる。それぞれやりたいことがある。それでもうまくいったりいかなかったりする。筋書き通りにはいかないのだ。そういうことを、パルプフィクションというチープなノワール風に描いていく。

製作費11億円。興行収入320億円。
売り上げもよかったが、この作品はレジェンドだ。
他の作品も観返してみようという気になった。

あふろざむらい