「午前十時の映画祭9」パルプ・フィクション 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
午前十時の映画祭9
物語の本筋とは関係ない会話とセリフのオンパレードで、ソレがタランティーノの良さでもアリ、緊張感が緩まないそれぞれのエピソードに役者の存在感と飽きさせない場面展開、意味の無いような会話が効いてきて、良いテンポとノリでエンジン全開フルスピードでラストまで駆け抜けて行く。
もう少し体を絞れヨ!と突っ込みたくなるJ・トラボルタも、タランティーノの演出で格好良くスクリーンに映えるイイ男で最高。
長ゼリフな独壇場のC・ウォーケン、キャスト陣が皆んな個性的な立ち位置で存在感がバリバリあって、脚本も素晴らしい。
ジュールスとヴィンセントの渋いスーツ姿からラストはTシャツに短パンとギャップが面白いし、色々な映画のオマージュが溢れているとか関係なしにタランティーノのセンスにヤラれる。
2019.2.16 "駄話の必要性"
トチ狂ったように絶叫するハニー・バニーからのD・デイルで"PULP FICTION"のタイトルロールが大画面のスクリーンで堪能できた素晴らしさに歓喜!!
無駄な場面や無駄な会話、無駄なやり取り、無駄に思えるような登場人物、そんな無駄な箇所は一切無い、すべてが必要であり、センスよくテンポが良い演出でタランティーノ節が遺憾なく発揮された手腕に脱帽。
スクリーンで観れた、幸せ。
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